労働安全衛生総合研究所

GHS関連文書・GHS制度紹介

このページでは、国連GHS文書に関する情報を掲載しています。

目次


◆化学物質を安全に活用するために

化学物質は、私たちの生活の色々な場面で活用されており、今や社会に欠かせないものとなっています。 しかし、化学物質は私たちの生活の利便性を高めてくれる一方、危険性や有害性があるものもあります。それぞれの性質に応じて、適切な取り扱いをしなければなりません。


◆国によって異なる対応

化学物質を取り扱う人たちに向けて、ラベルでの表示や安全データシートを活用し、化学物質の危険有害性(ハザード)や取り扱いに際しての注意事項といった情報を伝える手続きやルールがある国もあります。しかし、その内容は国ごとに違いがあり、同じ化学物質でも国によって表示されている情報が異なることも少なくありません。そして、そもそもそのような手続きやルールが整備されていない国もあります。


◆「GHS:化学品の分類および表示に関する世界調和システム」の誕生

化学物質が世界的に流通している今、化学物質の製造、使用、輸送、処理、廃棄に関する安全を担保するためには、手続きやルールの世界基準が必要となります。 こういった経緯で、国際的に調和された化学物質の分類及び表示方法の必要性が叫ばれるようになりました。そして、「GHS:化学品の分類および表示に関する世界調和システム(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)」という形でまとめられることになりました。


◆最新の国連GHS文書

国連GHS文書(通称:パープルブック)は2003年に初版が公開されて以降、国連GHS専門家小委員会で議論された内容がとりまとめられたうえで、 2年に一度改訂されています。2025年9月時点での最新版は、2025年に発行された改訂11版です。
国際連合欧州経済委員会(UNECE)のサイトでは、国連GHS文書が6種類の言語(英語、フランス語、中国語、スペイン語、アラビア語、ロシア語)で公開されています。
UNECE GHS (Rev.11)(2025)

◆国連GHS文書原文及び和訳(仮訳)

国連GHS文書の和訳は、国連の許諾を得て、GHS関係省庁等連絡会議の監修のもとに作成された仮訳です。掲載にあたっては、国連及び出版元の許諾を得ています。
なお、国連GHS文書の原文に関する著作権はすべて国連に帰属しており、著作権を侵害するような複製や利用は固く禁じられています。
また、和訳出版元と国連との契約に基づき、改訂9版及び改訂10版の和訳(仮訳)は旧版である旨をファイル内に表示しています。(2025年9月時点での原文の最新は改訂11版です。)


国連GHS文書改訂10版原文及び和訳(仮訳)


国連GHS文書改訂9版原文及び和訳(仮訳)



◆化学製品のラベルを見よう(動画&スライド)

GHSラベルの絵表示(Pictgram)の解説動画です。(リンク先 Youtube JNIOSHチャンネル)
動画(4分)




GHSに沿って作られた、化学製品のラベルの読み方についての解説動画です。
絵表示についての解説も含みます。(リンク先 Youtube JNIOSHチャンネル)
動画(20分)



動画の各シーンをスライドにしたPDFです。
社内教育などの際に印刷・配布する場合にお使いください。
化学製品のラベルの読み方(PDF 27MB)


◆関連リンク

研究グループ 研究活動の紹介

研究グループ

センター・調査研究センター