社会労働衛生研究グループ
「健康に働く」ことを科学するには、医学、毒性学、工学など自然科学の手法だけでなく、法学、経済学、社会学など社会科学の手法が必要です。令和3年度より新設される社会労働衛生研究グループは、①事業場の安全衛生活動、労働者の働き方や健康問題、安全衛生問題等における過去の経緯、現状の分析及び将来の予測に関する調査研究、②事業場の良好な職場環境の形成、労働者の健康的な働き方を阻害し、過労死等の労働災害を引き起こす社会労働科学的な要因等に関する調査研究を行います。得られた成果を当研究所の他の研究グループと共有・検証することで、健康で快適な労働環境や労働条件を学際的な視点から示すことができるようになります。
社会労働衛生研究グループはさらに、国が定めた「過労死等の防止のための対策に関する大綱」で求められている過労死等に関する労働・社会分野の調査研究を、過労死等防止調査研究センターと共同で実施します。そうすることで、同センターの行う事案研究、疫学研究、実験研究から得られた成果を活用でき、労働・社会分野の調査研究から見出された知見を同センターの調査研究にも反映できるようになります。この研究成果は、過労死等の概要や政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況を国会に毎年報告を行う年次報告書として過労死等防止対策白書に取りまとめられます。
研究員一覧
氏名 | 専門分野 | 詳細 (外部サイト) |
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部長(併任) | 高橋 正也 | 産業睡眠医学 | |
加島 遼平 | 労働経済学 | ||
高田 琢弘 | 社会心理学、労働衛生 |