有害性評価研究部
有害性評価研究部は、産業現場で発生した様々な中毒性疾病(職業性がん等)の病因や発生メカニズムの解明を使命とし、培養細胞や動物を用いた実験系によりその検証にあたります。また、中毒性疾病の発生を予防するために、健康影響が懸念される化学物質等の有害性についての評価及び性・年齢・遺伝的素因等の個人的要因が職業性疾病の発症に与える影響の研究に加えて、有害性に関する新しい評価方法やモデルの開発にも取り組んでいます。さらには、中毒性疾病を早期発見し生体影響を評価するために有効な指標や、有害物質へのばく露の程度を知るための体内指標を見出す研究も行っています。最近の主要な研究テーマには化学物質の遺伝子損傷・発がん性、粒子状物質による呼吸器系障害、金属類による免疫性疾患、化学物質の経皮吸収や遺伝毒性評価モデルの開発等が含まれます。
