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疲労チェッカー(研究者向けと一般の方向け)

疲労度測定アプリ:疲労checkerの紹介

過労死等防止調査研究センターの現場介入チームでは、働く人々の疲労を簡便に測定するためのツールとし、 疲労測定アプリ「疲労checker」を開発しました。
このアプリによって、従来は紙媒体でのアンケートや高価な測定機器を用意しなければ測定できなかった働く人々の疲労が効率的に測定できるようになりました。

研究者向け

働く人々の疲労度を調査研究で測定するために開発されたアプリです。本アプリはWEB アプリとして作られて いるので、スマートフォンの種類に関わらず、スマートフォンがあれば疲労度の測定ができるようになっています。
働く人々の注意機能を測定する反応時間検査や、眠気や疲れ、ストレスといった主観的な訴え、そして労働時間の記録等、さまざまな機能を有しています。今後は幅広く調査研究に活用していただけるように一般公開を目指して準備を進めております。
紹介ページ:
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/application/application_2020_01.html

疲労checker の労働時間を記録する機能を用いた成果の例。55名のIT 労働者の勤務間インターバル(仕事が終わってから次の仕事が開始するまでの連続休息期間)を、1ヶ月間日々計測し、その変化を検証しました。 (上記の結果はKubo T, et al. (2018) J Occup Health. 2018 Sep 26;60(5):394-403. doi:0.1539/joh.2018-0073-OA.に掲載)

一般の方向け

疲労感の測定と労働時間、睡眠時間の自己記録、疲労度のフィードバックができます。一般の方が自分の疲労度 や睡眠、労働時間のセルフチェックに活用することを想定しています。以下のGoogle Play のサイトからダウンロードしてご利用いただけます。

    【参考文献】

  1. Kubo T, Izawa S, Tsuchiya M, Ikeda H, Miki K, Takahashi M. Day-to-day variations in daily rest periods between working days and recovery from fatigue among information technology workers: One-month observational study using a fatigue app. J Occup Health. 2018 Sep 26;60(5):394-403. doi: 10.1539/joh.2018-0073-OA.
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