労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 153 (2021-10-01)


* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2021年11月5日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【153-1】お知らせ
  1. 介護者QWL簡易尺度
  2. 「化学物質の危険性に対するリスクアセスメント等実施のための参考資料」の公開
  3. INDUSTRIAL HEALTH Vol.59 No.3 の発行・公開
  4. 研究員の受賞について(労働者健康安全機構 理事長表彰)

【153-2】コラム
  1. 「"ISO/TR22053 支援的保護システム"を適用したこれからの安全管理について」
      (建設安全研究グループ 部長 清水 尚憲 )
  2. 「新型コロナウイルス感染症対策としての換気について」
      (環境計測研究グループ 上席研究員 齊藤 宏之)

【153-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修」について

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【153-1】お知らせ
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1. 介護者QWL簡易尺度

 本尺度は、介護職員(以下、介護者と記載)の労働生活の質(Quality of Working Life:QWLと以下記載)を簡易的に評価する尺度です。介護職場では、離職防止や雇用促進などの観点から、働きやすい職場の構築が求められており、介護者のQWL向上が必要になっています。本尺度を用いることで、介護職場における介護者のQWL改善の取り組みの効果を評価することができます。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku/houkoku_2021_04.html


2.「化学物質の危険性に対するリスクアセスメント等実施のための参考資料」の公開

 「化学物質の危険性に対するリスクアセスメント等実施のための参考資料 — 開放系作業における火災・爆発を防止するために —」を公開しました。
 本資料は化学物質を用いる開放系作業を対象とし、化学物質の危険性に対するリスクアセスメント等の実施を、労働安全衛生総合研究所技術資料(JNIOSH-TD-No.5)に示されるリスクアセスメント等の進め方(安衛研手法)に従って実施する際に、参考となる考え方や情報をまとめています。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/td/TD-No7.pdf[PDF]

3.INDUSTRIAL HEALTH Vol.59 No.3 の発行・公開

 当研究所の英文学術誌であるINDUSTRIAL HEALTH Vol.59, No.3を発行・公開しました。
 巻頭言では、オーストラリア・アスベスト疾患研究所の所長であるケン・タカハシ博士に研究所のミッションや活動成果などを解説して頂きました。総説では、女性労働者における非感染性疾患(心疾患、糖尿病、メタボリック症候群など)の有病率や労働生活との関連がまとめられています(マレーシア)。原著としては、暑熱負担対策としての手・上肢冷却(韓国)、若年看護師・介護士の健康リテラシー(労働安全衛生総合研究所)、精神的不調を伴う患者集団におけるいじめ、レジリエンス、復職(ノルウェー)が報告されています。また、国別報告では、ブルネイ・ダルサラーム国の非致死性労災の状況も紹介されています。ご一読頂くとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿して頂けますと幸いです。

 ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/indhealth/59/3/_contents/-char/en(J-STAGE)


4.研究員の受賞について(労働者健康安全機構 理事長表彰)

 当機構では、労働安全衛生研究等の推進について顕著な功績のあった者を表彰し、その功労に報いることにより、職員全体の志気の高揚ならびに優秀な人材の確保等による労働安全衛生研究の活性化を図ることを目的として、毎年度、「労働安全衛生研究に係る表彰」を行っています。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2021/153-1.html


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【153-2】コラム
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1.「"ISO/TR22053 支援的保護システム"を適用したこれからの安全管理について」
 (建設安全研究グループ 部長 清水 尚憲)

 ISO12100:2010(JISB 9800:2013)機械類の安全性-設計のための一般原則-リスクアセスメント及びリスク低減とは、リスクアセスメント及びリスク低減を行うための方法であり、ISO/TR22053:2021支援的保護システムとは、ICT機器等を活用して、人の不確定性を低減することにより、上述規格のステップによる使用上の情報提供によるリスク低減効果を高めることを目的とした規格となっています。
 本コラムでは、ISO/TR22053:2021支援的保護システムによるリスク低減の考え方と今後、労働安全を検討する上で求められることについて説明いたします。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2021/153-column-2.html


2.「新型コロナウイルス感染症対策としての換気について」
 (環境計測研究グループ 上席研究員 齊藤 宏之)

 I新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の感染ルートは接触感染、飛沫感染、飛沫核感染(空気感染の一種)とされており、それによる感染リスクを減らすためには密閉空間、密集場所、密接場所のいわゆる「三密」を避けることが重要とされています。
 このうち、密閉空間を改善するために必要な手法が「換気」となります。
 本コラムでは、Covid-19のような感染症対策を行う上での換気の考え方について、二酸化炭素を用いた換気状況の把握や、二酸化炭素の実測が難しい場合に活用可能な換気シミュレーターの紹介を含め、述べさせていただきます。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2021/153-column-1.html


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【153-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修」について
 
 (独)労働者健康安全機構では、働く人々の治療と仕事の両立に向け、支援対象者(患者=労働者)、主治医、会社・産業医などのコミュニケーションが円滑に行われるよう支援する「両立支援コーディネーター」を養成するための研修事業を行っており、令和2年度までに累計で7,531人のコーディネーターを養成しています。
 令和2年度からは、新型コロナウイルス感染症対策のため、集合形式からオンライン形式の研修に変更して実施しており、オンライン研修では、事前に動画配信研修(10日程度の期間中の、任意の時間で視聴可)を受講した後、特定の「WEBライブ講習」開催日にリアルタイムでの研修(演習を含む。)を受講する形式としています。

 今年度は全9回の研修を予定しています。第1~4回の応募は既に締め切っていますが、第5~9回の開催日程は9月上旬に公開しました。
 今後も開催が決まり次第、労災疾病等医学研究普及サイト、労働者健康安全機構ホームページで告知してまいります。

 なお、事例検討を中心としたグループワーク型研修を行う「両立支援コーディネーター応用研修」については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、令和2年度以降中止としておりますが、全国の産業保健総合支援センターにおいて、各地域の両立支援コーディネーター基礎研修修了者や事業場の担当者等を対象に、実際の支援事例について意見交換を行う「事例検討会」を実施していく予定です。
 事例検討会の詳細は、お近くの産業保健総合支援センターにお問い合わせください。

■ 両立支援コーディネーター基礎研修に関することはこちら
https://www.research.johas.go.jp/ryoritsucoo/

■ 令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修開催日程はこちら
https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1968/Default.aspx

■ 産業保健総合支援センターに関することはこちら
https://www.johas.go.jp/shisetsu/tabid/578/Default.aspx


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