労働者健康安全機構 理事長表彰について
当機構では、労働安全衛生研究等の推進について顕著な功績のあった者を表彰し、その功労に報いることにより、職員全体の志気の高揚ならびに優秀な人材の確保等による労働安全衛生研究の活性化を図ることを目的として、毎年度、「労働安全衛生研究に係る表彰」を行っています。
令和3年9月22日に開催された表彰式にて、当機構理事長より、本年度の受賞者へ表彰状が授与されました。表彰された研究員とその表彰理由は下記の通りです。
所属 | 氏名 | 表彰理由 |
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(清瀬地区) 電気安全研究グループ 主任研究員 |
遠藤 雄大 | 可燃性液体を取り扱う危険物施設における火災防止に資する研究を実施し、労働災害防止に重要な貢献をした。 表彰対象とした研究は、可燃性有機溶剤を取り扱う化学プラント等の危険物施設で火災事故の原因にもなり得る、噴霧帯電(液体がノズル等から噴出する時に起こる静電気帯電現象)の特性解明と災害防止対策に関するものである。主に①噴霧帯電が原因と見られる火災事故が頻発する酢酸エチルの噴霧帯電特性に関する研究、②液体の噴霧帯電量と各種条件(液体の導電率、ノズル材質、噴霧方法)との関係を調査した研究である。 |
(登戸地区) 人間工学研究グループ 研究員 |
蘇 リナ | 職場における労働者のメタボリックシンドローム(以下「MS」という。)に関する研究を実施し、体力科学分野の視点から労働衛生の推進に重要な貢献をした。 表彰対象とした研究は、職場に実施可能な介入プログラム(運動介入、食事制限、休日の運動習慣の導入による座位時間の減少)を提示し、科学的な検討の結果、MSのリスクの減少に効果的である可能性を明らかにした研究である。 なお、本研究論文は国際的な学術誌であるNutrition とInt. J. Environ. Res. Public Health に掲載されている。 |
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電気安全研究グループ 主任研究員 遠藤 雄大 | 人間工学研究グループ 研究員 蘇 リナ |
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理事長表彰 授賞式 |