安衛研ニュースNo. 132 (2019-11-01)
* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2019年12月6日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【132-1】お知らせ
- 報告書「過労死等の実態解明と防止対策に関する総合的な労働安全衛生研究」の公開
- 労働安全衛生研究 Vol.12 No.3 の発行・公開
- Industrial Health Vol.57 No.4 の発行・公開
- Asia Pacific Symposium on Safety (APSS) 2019への参加報告
- 令和元年度安全衛生技術講演会 実施報告
- 研究員の受賞について
【132-2】コラム
「無人航空機の回転翼による切創事故を防ぐために」
(機械システム安全研究グループ 主任研究員 山口 篤志)
【132-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
- 「作業関連疾患」テーマについて
- 「職業性外傷」テーマについて
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【132-1】お知らせ
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1. 報告書「過労死等の実態解明と防止対策に関する総合的な労働安全衛生研究」の公開
我が国における過労死等防止に資するため、第1期(平成27~29年度)に引き続き、第2期(平成30~32年度)の研究として、1)過労死等事案の解析、2)疫学研究(職域コホート研究、現場介入研究)、3)実験研究(循環器負担のメカニズム解明、過労死関連指標と体力との関係の解明)を行いました。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku/houkoku_overwork_2019.pdf [PDF]
2. 労働安全衛生研究 Vol.12 No.3 の発行・公開
当研究所の和文学術誌である労働安全衛生研究 Vol.12 No.3を発行・公開しました。本誌は労働安全衛生分野全般を対象とし、調査及び研究の成果発表の場を、広く本分野の研究者、技術者、安全衛生担当者等に提供して、労働安全衛生に関する調査・研究の一層の振興を図ることを目的としています。
皆様の日頃の研究成果、調査結果等を積極的にご投稿下さるようにお願いいたします。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/research.html
3. INDUSTRIAL HEALTH Vol.57 No.5 の発行・公開
当研究所の英文学術誌であるINDUSTRIAL HEALTH Vol.57, No.5を発行・公開しました。巻頭言では、国際がん研究機関が夜勤交代勤務に伴う発がん性を再評価したことについて、高橋編集次長と甲田編集委員長が解説しています。総説として、体内時計に逆らった働き方と産業医の役割が示されています(イタリア)。原著、短報、現場報告では、除染労働者における多様な不安(日本)、都市間連絡バス運転者の睡眠、暑熱ばく露下の代謝率推定(ドイツ)、保健医療従事者のB型肝炎有病割合(コンゴ)、農業労働者の労災(日本)などに関して最新の研究成果が報告されています。ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。
ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。
↓↓↓ 詳細は下記をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/en/indu_hel/index.html
4. Asia Pacific Symposium on Safety (APSS) 2019への参加報告
APSSは1999年に韓国慶州において開催された日韓産業安全研究集会を契機に企画され、2001年に第1回大会が開催されました。以後、2年ごとに開催されており、2019年は9月19日~21日にかけて、中国の大連で開催されました。
当研究所からは6名が参加し、それぞれ講演を行いました
↓↓↓ 詳細は下記をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2019/132-1.html
5. 令和元年度安全衛生技術講演会 実施報告
労働安全衛生に関する当研究所の研究成果を皆様に広く知っていただくことを目的として、安全衛生技術講演会「新たな時代の労働安全衛生」を東京(9月24日(火))と大阪(10月3日(木))の2ヶ所で開催いたしました。東京会場では200名、大阪会場では141名の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。
↓↓↓ 詳細は下記をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2019/132-3.html
6. 研究員の受賞について(APSS 2019 Best Paper Award)
国際シンポジウムAsia Pacific Symposium on Safety (APSS) 2019において、当研究所の電気安全研究グループ研究員 遠藤 雄大に、Best Paper Awardが授与されました。
↓↓↓ 詳細は下記をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2019/132-2.html
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【132-2】コラム
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「無人航空機の回転翼による切創事故を防ぐために」
(機械システム安全研究グループ 主任研究員 山口 篤志)
近年、風景や催事の撮影などで、ドローンと呼ばれる回転翼無人航空機が使用されており、産業界においても、建設インフラの点検や化学工業等のプラントの設備点検などに利用され始めています。ドローンの活用は、労力や費用の削減効果だけでなく、労働災害の低減効果も期待されています。
様々な分野でドローンの活用に期待が高まる一方で、接触する物損事故だけでなく、操作者を含む関係者へ接触する人身事故なども報告されています。
そこで本コラムでは、ドローンの危険性として、ドローンの特徴である回転翼による切創リスクを取り上げます。回転翼が作業者に接触した場合、どのような傷害を負うことになるかなどをご紹介します。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2019/132-column-1.html
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【132-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「作業関連疾患」テーマについて
上肢等(後頭部、頸部、肩甲帯、上腕、前腕、手 および 指)に過度の負担のかかる業務によって発生した運動器の障害を「上肢障害」と呼びます。
厚生労働省の「上肢作業に基づく疾病の業務上外の認定基準について」によれば、代表的なものとして、上腕骨外(内)上顆炎、肘部管症候群、回外(内)筋症候群、手関節炎、腱炎、腱鞘炎、手根管症候群、書痙、書痙様症状、頸肩腕症候群などが例示されています。
近年のパソコン等を用いた業務の増大により、上肢の作業関連疾患が多くなっていると予想され、また上肢障害を来す疾病のうち最も発生数が多く、診断が比較的容易で明確なことなどから、上肢障害のひとつである「手根管症候群」の発症要因の分析(病因が業務によるものか、或いは加齢によるものか、など)を行いました。
研究の詳細はこちらをご覧ください。
http://www.research.johas.go.jp/sagyou/thema01.html
2. 「職業性外傷」テーマについて
「職業性外傷」と本研究について
産業現場での外傷は、上肢から指先にかけての部位を損傷するものが多いです。特に手の外傷の場合、切断やデグロービング損傷など、広範囲または重度の損傷になることが少なくありません。繊細な知覚を有する手が外傷により使用不能になると、労働者に大きな影響を及ぼします。
そこで、重度の損傷を負った患者に適切な治療を早期に行い、損傷した手の機能を最大限に回復させるための研究を行いました。
研究成果について
症例について、受傷後の経過や復職時期、職場復帰レベルなどのデータ集積を行い、重症度や受傷範囲などによってスコア化を行いました。
その結果、スコア化によって治癒後の手の機能や職場復帰の状態の予測が可能であり、また皮膚や神経損傷の組織修復が機能回復上重要であることがわかりました。
職業性外傷に対する発生時の対応・治療法や詳しい研究内容は、「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。
第1期研究(平成16年~20年)
http://www.research.johas.go.jp/gaisho/
第2期研究(平成21年~25年)
http://www.research.johas.go.jp/22_gaisho/
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