労働安全衛生総合研究所

研究員の受賞について(電気安全研究グループ  遠藤 雄大)

 当研究所の電気安全研究グループ研究員 遠藤 雄大が、令和元年9月19日・1日に中国の大連で開催された国際シンポジウムAsia Pacific Symposium on Safety (APSS) 2019において、Best Paper Awardを受賞しました。この賞は、APSS2019 Proceedingsに掲載された論文の中で特に優れた論文5報に授与されるものです。

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 受賞した論文のタイトルは "Conductivity dependence on spray electrification" で、可燃性有機溶剤を多く取り扱う施設(化学プラント等)における火災の原因にもなる、スプレーノズル等から液体が噴霧される時の静電気帯電現象(噴霧帯電)について検討したものであり、噴霧帯電量が液体の導電率に大きく依存することを実験的に示しています。この結果は、取り扱う液体の導電率から噴霧帯電の危険性をある程度把握できる可能性を示しています。

 本研究は、平成31年度開始の所内プロジェクト研究課題(可燃性液体の静電気災害防止に関する研究)の一部として実施しているものです。


受賞する遠藤研究員

表彰状を手にする受賞者達(遠藤研究員は左から3人目)


刊行物・報告書等 研究成果一覧