労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 118 (2018-09-07)


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** 次回配信予定:2018年10月5日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【118-1】お知らせ
  1. 平成30年度 安全衛生技術講演会のご案内(第五報)
  2. 爆発火災データベースの公開(第5次)
  3. 韓国産業安全衛生大会での特別講演
  4. Industrial Health Vol.56 No.4 の発行・公開
  5. 労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
      平成30年度「じん肺診断技術研修」開催について
  6. 労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
      平成30年7月から開始された新たな研究について

【118-2】コラム
  光散乱方式の粉じん相対濃度測定における粗大粒子の影響について
  (作業環境研究グループ 主任研究員 中村憲司)

  テールゲートリフター使用時における労働災害の特徴と対策
  (リスク管理研究センター 上席研究員 大西明宏)

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【118-1】お知らせ
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1.平成30年度 安全衛生技術講演会のご案内(第五報)
 当研究所では、労働安全衛生分野における研究成果を企業等の安全衛生担当者やその他関係業務に従事する方々にご提供し、職場の安全衛生水準の向上に役立てていただくことを目的に、毎年「安全衛生技術講演会」を開催しています。
 今年度は「化学物質等による労働災害を防止するには」をテーマに東京(9月25日(火))と大阪(10月2日(火))の2か所で開催致します。開催時間は、いずれの会場も10時–16時です。
 プログラムの詳細につきましては、下記のURLでご確認ください。
 なお、東京会場・大阪会場とも定員に達しましたので、参加申込の受付を終了しました。ご了承ください。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2018/kouen.html


2.爆発火災データベース(第5次)を公開しました。
 第5次の公開では、第4次版に1965–1969年と2005–2017年の計8年分の新規追加と、1986–1989年に事例を追加するとともに、公開済みのデータの一部について、修正や補充等をしております。これにより総件数は計4,500件ほどとなりました。」懷

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku.html


3. 韓国産業安全衛生大会での特別講演
 韓国では、2018年7月2日–4日に産業安全衛生大会が開催されました。そのイベントの一つとして「墜落事故死亡災害防止国際会議」が開かれ、韓国産業安全公団(KOSHA)の依頼で当研究所の豊澤所長が建設業における墜落災害防止に関する特別講演を行いました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2018/118-1.html


4. Industrial Health Vol.56 No.4 の発行・公開
 巻頭言では、建設業労働者における暑熱ストレスとその対策について、中国のBaizhan Li教授より解説を行っていただきました。原著では、卓上排気フードの性能(中国)、化学工場近隣居住者の意識(韓国)、傾斜面上の平衡機能(スウェーデン)、トリクロロエチレン過敏症症候群のばく露推定(日本)、非正規労働と心血管疾患の危険因子(日本)、サトウキビ農場労働者の腰痛(タイ)などが取り上げられ、興味深い成果が示されています。症例報告として、アーク溶接作業に伴う金属ヒューム等の個人ばく露の状況が公表されています。
 ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。

 ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/indhealth/56/4/_contents/-char/en[J-Stage]


5. 労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  平成30年度「じん肺診断技術研修」開催について

 当機構では、じん肺健康診断に従事する医師が必要な法制度の知識および専門技術を修得することを目的とした研修会を、年1回開催しております。この研修では、じん肺に係る研究に長年従事した数名のじん肺専門医師が講師を務めて、研究で得られた最新の知見や診断技術等について講義を行っております。
 本年は、当研修会を11月1日(木)・2日(金)の2日間にわたり開催いたします。申込方法や研修会の詳細については、当機構のホームページをご覧ください。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
http://www.research.johas.go.jp/

 労災疾病等医学研究「じん肺」では、研究で得られた治療方法や労災補償上重要となる診断法等についてまとめた冊子「じん肺合併症 続発性気管支炎・続発性気管支拡張症の診断・治療と症例」(平成29年3月)および最新の知見を基にまとめたじん肺健康診断等の解説書「よくわかるじん肺健康診断」(平成29年5月)を作成し、昨年、全国各地で開催された産業医研修会等でテキストに使用しました。
 この2つの冊子は内容が分かりやすいと好評で、昨年度は産業医研修会等に参加した約2,000人の産業医やじん肺健康診断に従事する医師等が活用しました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
http://www.research.johas.go.jp/jinpai2015/index.html


6. 労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  平成30年7月から新たな研究を開始しました

 当機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上、重要なテーマや新たな政策課題について時宜に適った研究に取り組んでいます。
 今年度は、7月から新たに9つの研究テーマを設定し、継続中の「メタボローム」テーマを含め、3領域10テーマの労災疾病等医学研究・開発に取り組んでいます。

 労災疾病等医学研究普及サイトに各研究テーマの研究代表者が作成した研究計画の概要を掲載しておりますので、ぜひ御覧ください。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
http://www.research.johas.go.jp/new30/

新たに開始した研究テーマ【3領域10テーマ】
  1. 労災疾病等の原因と診断・治療
      運動器外傷機能再建
      職業関連癌
  2. 労働者の健康支援
      生活習慣病
      メンタルヘルス
      メタボローム(平成29年10月開始)
      医療従事者の安全
      勤労世代肝疾患
      早期復職
  3. 労災保険給付に係る決定等の迅速・適正化
      じん肺
      アスベスト


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【118-2】コラム
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光散乱方式の粉じん相対濃度測定における粗大粒子の影響について
  (作業環境研究グループ 主任研究員 中村憲司)
 現在、当研究所ではトンネル建設工事における安全衛生面の課題の解決を目的としたプロジェクト研究「山岳及びシールドトンネル建設工事中の労働災害の防止に関する研究」を実施しており、粉じん対策もその中の1テーマになっています。
筆者は粉じんの濃度測定およびばく露対策を担当しており、トンネル坑内での最適な粉じん濃度測定方法等について取り組んでいます。今回は、重点事項の1つである「ずい道等建設工事における粉じん障害防止対策」にも関連するテーマとして、現在実施している相対濃度測定法に関する研究についてご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2018/118-column-1.html


テールゲートリフター使用時における労働災害の特徴と対策
  (リスク管理研究センター 上席研究員 大西明宏)
 テールゲートリフター(TGL)とは、トラック荷台の後部に袈装されている荷役省力装置のことです。コンビニの駐車場や路上などで荷台から積荷を移動させる際などによく見かけます。TGLで取扱う荷としては、商品などが積載されたロールボックスパレットやカートラックなどが多いですが、ガスボンベや引越し荷物などの移動にも活用されます。このようにTGLは多様な荷役作業を支える装置として重宝されていますが、その一方でTGL上のロールボックスパレット移動時にバランスを崩し、作業者が下敷きとなる死亡災害が報告されています。本コラムでは、休業4日以上の労働災害データの分析によって得られたTGL使用に起因する労働災害の特徴と対策についてご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2018/118-column-2.html


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