労働安全衛生総合研究所

韓国産業安全衛生大会での特別講演

 韓国では、2018年7月2日–4日に第51回産業安全衛生大会(日本の産業安全衛生大会を学んで開かれたとのこと。ちなみに日本の大会は今年度が第77回)が開催されました。そのイベントの一つとして「墜落災害防止国際会議」が開かれ、韓国産業安全公団(KOSHA)の依頼で当研究所の豊澤所長が建設業における墜落災害防止に関する特別講演を行いました。英国、シンガポール、韓国代表からもそれぞれの国の取組みについて講演があり、講演後は延世(ヨンセ)大学のKwon教授による司会のパネルディスカッション(写真)で活発な質疑応答がありました。

 最近、韓国では政府目標として、建設業の労働災害(死亡災害)を5年で半減することが掲げられ、更に発注者責任を課す法律が近々に施行されることもあって、この講演についても関心が高く、韓国の建設経済誌に講演内容に関する記事が掲載されました。

 その記事によると、「韓国と日本とも建設業死亡者数のうち、墜落死亡者数の割合は、全体の半分近くを占めている。両国の建設現場の現状は類似点があり、両国における墜落災害を防止するためには、災害調査等による原因分析、足場などの研究による指針作成などのハード面の対策とともに、マインドセット、作業者心理などソフト面の両面からアプローチする必要がある。」と、講演の内容が紹介されました。

 韓国の建設経済誌の詳細につきましては、下記のPDFをご参照ください。

「2018年7月24日付 建設経済」(PDF)




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