安衛研ニュースNo. 192(2025-01-10)
* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2025年2月7日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【192-1】お知らせ
【192-2】コラム
山岳トンネル建設工事における肌落ち事象と鏡吹付け及び1次吹付けコンクリートの有効性について
(建設安全研究グループ 上席研究員 吉川 直孝)
夏の感電危険性について
(電気安全研究グループ 上席研究員 三浦 崇)
【192-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
「病職歴データベースを活用した研究」について
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【192-1】お知らせ
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1. 令和6年度 労働安全衛生総合研究所 一般公開(登戸地区)のお知らせ(第一報)
登戸地区の研究所一般公開(無料)を次のとおり開催します。
令和7年2月27日(木) 13:00 開場
※予めオンラインでの参加申し込みが必要です。先着40名様限定。
● 働く人の健康に関する研究施設公開(登戸地区)
【特別講演】
・『ケミサポからはじめる情報調査のコツ』
・『健康に安全に働くための条件を整える』
【研究施設見学・実演】
・『電子顕微鏡によるエアロゾル粒子の観察』
・『特殊健康診断実施状況(対象作業別)の経年オープンデータを活用した視覚化シートの紹介』
・『労働者の体力・身体活動に関する研究』
・『人間工学実験室(動作解析技術の応用)』
《参加申し込みのご案内》
申し込み期限: 令和7年2月10日(月) 正午まで (定員制、先着40名様限定)
↓↓↓ 以下のリンク先で詳細をご確認ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2025/open2025/index.html
《オンライン一般公開について》
令和7年2月3日より、下記URLにてオンライン一般公開を開催いたします。過去の一般公開のコンテンツが期間限定でご覧頂けます。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2025/open2025/index.html
2. 令和7年度 労働安全衛生総合研究所 一般公開(清瀬地区)のお知らせ(第一報)
労働安全衛生総合研究所(清瀬地区)では、研究施設の一般公開(無料)を次の通り行います。先着200名様、後日オンライン申し込みが必要です。以下のリンク先ページより内容をご確認ください。
●働く人の安全に関する研究施設公開(清瀬地区)
令和7年4月16日(水)13:00~16:45(予定)
【実験室公開】
気体制御による静電気低減方法の研究
化学物質の爆発・火災危険性(可燃性液体への引火実験)
化学物質の危険性に対するリスクアセスメントの支援-物質の爆発・発火特性をリスクアセスメントにどう生かすか?-
複合現実(MR)体験で高める労働安全の意識
仮設物の耐風性検討
(仮)負荷を受ける材料の変形や伸びの可視化
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2025/open2025/index.html
3.令和6年度 過労死等防止調査研究センター研究成果発表シンポジウム ハイブリッド開催のご案内
当研究所過労死等防止調査研究センターでは、過労死等の最新の調査研究成果を発表し、過労死等の防止対策を考える研究成果発表シンポジウムを、令和7年3月5日(水)13:00~ハイブリッド開催します。参加費無料でどなたでもご参加いただけます(事前登録が必要)。
令和7年1月16日(木)より、以下のサイトで参加者の募集を開始します。
↓↓↓ 以下のリンク先で詳細をご確認ください。 ↓↓↓ https://records.johas.go.jp/
4.特別研究報告 SRR-No.54 の発行・公開
2024年の当研究所特別研究報告 SRR-No.54 を発行・公開しました。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/srr.html
5. INDUSTRIAL HEALTH Vol.62 No.6 の発行・公開
当研究所の英文学術誌であるINDUSTRIAL HEALTH Vol.62, No.6を発行・公開しました。
今回は、昨年9月に東京で開催された「国際産業保健学会 職場の組織と心理社会的要因科学委員会&アジア太平洋 仕事の心理社会的要因に関する学会の合同学会」で発表された論文の特集号になります。ゲストエディター(島津明人・慶應義塾大学教授と中田光紀・国際医療福祉大学教授[本誌編集委員])による論説に続いて、Global Accord for Worker Mental Healthと題する学会宣言が示されています。その後、原著4編、短報1編、書評1編が掲載されています。通常号論文としては、救急救命を学ぶ学生の睡眠問題と精神健康症状(オーストラリア)、自治体職員における仕事特性と仕事・家庭関係に伴う問題飲酒に関する縦断研究(日本、富山大学)などが報告されています。ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。
ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。(J-Stage)
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/indhealth/
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【192-2】コラム
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「山岳トンネル建設工事における肌落ち事象と鏡吹付け及び1次吹付けコンクリートの有効性について」
(建設安全研究グループ 上席研究員 吉川 直孝)
肌落ちとは、トンネル工事中に掘削した坑道の先端部分から岩石が落下することを言います。掘削面から岩石が落下し、その直下に作業員がいた場合には重篤な災害となり、もし岩石が大きく、落下高さが高い場合には死に至るケースもあります。このような肌落ち災害を防止するには作業員が掘削面に立ち入らなくとも作業できる本質的な安全設計方策に依るべきですが、現在の一般的技術レベルでは「鏡吹付け」及び「1次吹付け」が代表的な対策になります。本コラムでは、鏡吹付け及び1次吹付けコンクリートの有効性についてご説明します。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/192-column-1.html
「夏の感電危険性について」
(電気安全研究グループ 上席研究員 三浦 崇)
低電圧電気による感電死亡災害は夏季に多く発生しています。その理由として、電気関係の労働者が絶縁用保護具等の使用を怠りがちになること、軽装により直接皮膚を多く露出すること、注意力が低下しがちであることなどが考えられます。ただし、夏の感電災害を減らすには夏だけ感電に気をつければよいという訳ではなく、常日頃から感電のヒヤリ・ハットを見過ごさないことが大切です。冬には命に別条のなかった感電のヒヤリ・ハットでも、同じことが夏に起これば死亡するといったことも考えられます。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/192-column-2.html
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【192-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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「病職歴データベースを活用した研究」について
労災病院グループでは、全国の労災病院に入院された患者さんにご協力をいただき、それまでの仕事や生活習慣等に関する情報を収集しています。収集した情報は、データベース化して職業と疾病との関連性について研究を行い、その研究成果は就労者の健康の保持増進及び疾病の予防・治療・職場復帰支援に活用しています。今回は「病職歴データベースを活用した研究」についてご紹介します。
https://www.research.johas.go.jp/bs/
今般、病職歴データベースを用いて、日本人男性における有害化学物質を扱う職場での就業年数とがんリスクについて解析した結果が「Occupational and Environmental Medicine(2023;80:431-438.)」にて報告されました。有害化学物質を扱う職場での就労期間が長いほど、複数のがんのリスクが高いことが明らかになり、特に喫煙歴と危険な化学物質を扱う仕事との組み合わせは、がんのリスクをさらに高める可能性があるため、がんを予防するには職場での化学物質管理について対策が必要であることが示唆されました。
研究論文が以下のリンクからご覧になれます。 論文タイトル:『Length of employment in workplaces handling hazardous chemicals and risk of cancer among Japanese men』(深井航太先生)
リンクURL:→ https://www.research.johas.go.jp/bs/#results
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【ご注意】
ご返信いただきましても対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
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既登録の皆様には大変お手数ですが配信停止のお手続きをお願いします。
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** 次回配信予定:2025年2月7日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【192-1】お知らせ
- 令和6年度 労働安全衛生総合研究所 一般公開(登戸地区)のお知らせ(第一報)
- 令和7年度 労働安全衛生総合研究所 一般公開(清瀬地区)のお知らせ(第一報)
- 令和6年度 過労死等防止調査研究センター研究成果発表シンポジウム ハイブリッド開催のご案内
- 特別研究報告 SRR-No.54 の発行・公開
- INDUSTRIAL HEALTH Vol.62 No.6 の発行・公開
【192-2】コラム
山岳トンネル建設工事における肌落ち事象と鏡吹付け及び1次吹付けコンクリートの有効性について
(建設安全研究グループ 上席研究員 吉川 直孝)
夏の感電危険性について
(電気安全研究グループ 上席研究員 三浦 崇)
【192-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
「病職歴データベースを活用した研究」について
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【192-1】お知らせ
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1. 令和6年度 労働安全衛生総合研究所 一般公開(登戸地区)のお知らせ(第一報)
登戸地区の研究所一般公開(無料)を次のとおり開催します。
令和7年2月27日(木) 13:00 開場
※予めオンラインでの参加申し込みが必要です。先着40名様限定。
● 働く人の健康に関する研究施設公開(登戸地区)
【特別講演】
・『ケミサポからはじめる情報調査のコツ』
・『健康に安全に働くための条件を整える』
【研究施設見学・実演】
・『電子顕微鏡によるエアロゾル粒子の観察』
・『特殊健康診断実施状況(対象作業別)の経年オープンデータを活用した視覚化シートの紹介』
・『労働者の体力・身体活動に関する研究』
・『人間工学実験室(動作解析技術の応用)』
《参加申し込みのご案内》
申し込み期限: 令和7年2月10日(月) 正午まで (定員制、先着40名様限定)
↓↓↓ 以下のリンク先で詳細をご確認ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2025/open2025/index.html
《オンライン一般公開について》
令和7年2月3日より、下記URLにてオンライン一般公開を開催いたします。過去の一般公開のコンテンツが期間限定でご覧頂けます。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2025/open2025/index.html
2. 令和7年度 労働安全衛生総合研究所 一般公開(清瀬地区)のお知らせ(第一報)
労働安全衛生総合研究所(清瀬地区)では、研究施設の一般公開(無料)を次の通り行います。先着200名様、後日オンライン申し込みが必要です。以下のリンク先ページより内容をご確認ください。
●働く人の安全に関する研究施設公開(清瀬地区)
令和7年4月16日(水)13:00~16:45(予定)
【実験室公開】
気体制御による静電気低減方法の研究
化学物質の爆発・火災危険性(可燃性液体への引火実験)
化学物質の危険性に対するリスクアセスメントの支援-物質の爆発・発火特性をリスクアセスメントにどう生かすか?-
複合現実(MR)体験で高める労働安全の意識
仮設物の耐風性検討
(仮)負荷を受ける材料の変形や伸びの可視化
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https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2025/open2025/index.html
3.令和6年度 過労死等防止調査研究センター研究成果発表シンポジウム ハイブリッド開催のご案内
当研究所過労死等防止調査研究センターでは、過労死等の最新の調査研究成果を発表し、過労死等の防止対策を考える研究成果発表シンポジウムを、令和7年3月5日(水)13:00~ハイブリッド開催します。参加費無料でどなたでもご参加いただけます(事前登録が必要)。
令和7年1月16日(木)より、以下のサイトで参加者の募集を開始します。
↓↓↓ 以下のリンク先で詳細をご確認ください。 ↓↓↓ https://records.johas.go.jp/
4.特別研究報告 SRR-No.54 の発行・公開
2024年の当研究所特別研究報告 SRR-No.54 を発行・公開しました。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/srr.html
5. INDUSTRIAL HEALTH Vol.62 No.6 の発行・公開
当研究所の英文学術誌であるINDUSTRIAL HEALTH Vol.62, No.6を発行・公開しました。
今回は、昨年9月に東京で開催された「国際産業保健学会 職場の組織と心理社会的要因科学委員会&アジア太平洋 仕事の心理社会的要因に関する学会の合同学会」で発表された論文の特集号になります。ゲストエディター(島津明人・慶應義塾大学教授と中田光紀・国際医療福祉大学教授[本誌編集委員])による論説に続いて、Global Accord for Worker Mental Healthと題する学会宣言が示されています。その後、原著4編、短報1編、書評1編が掲載されています。通常号論文としては、救急救命を学ぶ学生の睡眠問題と精神健康症状(オーストラリア)、自治体職員における仕事特性と仕事・家庭関係に伴う問題飲酒に関する縦断研究(日本、富山大学)などが報告されています。ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。
ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。(J-Stage)
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/indhealth/
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【192-2】コラム
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「山岳トンネル建設工事における肌落ち事象と鏡吹付け及び1次吹付けコンクリートの有効性について」
(建設安全研究グループ 上席研究員 吉川 直孝)
肌落ちとは、トンネル工事中に掘削した坑道の先端部分から岩石が落下することを言います。掘削面から岩石が落下し、その直下に作業員がいた場合には重篤な災害となり、もし岩石が大きく、落下高さが高い場合には死に至るケースもあります。このような肌落ち災害を防止するには作業員が掘削面に立ち入らなくとも作業できる本質的な安全設計方策に依るべきですが、現在の一般的技術レベルでは「鏡吹付け」及び「1次吹付け」が代表的な対策になります。本コラムでは、鏡吹付け及び1次吹付けコンクリートの有効性についてご説明します。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/192-column-1.html
「夏の感電危険性について」
(電気安全研究グループ 上席研究員 三浦 崇)
低電圧電気による感電死亡災害は夏季に多く発生しています。その理由として、電気関係の労働者が絶縁用保護具等の使用を怠りがちになること、軽装により直接皮膚を多く露出すること、注意力が低下しがちであることなどが考えられます。ただし、夏の感電災害を減らすには夏だけ感電に気をつければよいという訳ではなく、常日頃から感電のヒヤリ・ハットを見過ごさないことが大切です。冬には命に別条のなかった感電のヒヤリ・ハットでも、同じことが夏に起これば死亡するといったことも考えられます。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/192-column-2.html
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【192-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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「病職歴データベースを活用した研究」について
労災病院グループでは、全国の労災病院に入院された患者さんにご協力をいただき、それまでの仕事や生活習慣等に関する情報を収集しています。収集した情報は、データベース化して職業と疾病との関連性について研究を行い、その研究成果は就労者の健康の保持増進及び疾病の予防・治療・職場復帰支援に活用しています。今回は「病職歴データベースを活用した研究」についてご紹介します。
https://www.research.johas.go.jp/bs/
今般、病職歴データベースを用いて、日本人男性における有害化学物質を扱う職場での就業年数とがんリスクについて解析した結果が「Occupational and Environmental Medicine(2023;80:431-438.)」にて報告されました。有害化学物質を扱う職場での就労期間が長いほど、複数のがんのリスクが高いことが明らかになり、特に喫煙歴と危険な化学物質を扱う仕事との組み合わせは、がんのリスクをさらに高める可能性があるため、がんを予防するには職場での化学物質管理について対策が必要であることが示唆されました。
研究論文が以下のリンクからご覧になれます。 論文タイトル:『Length of employment in workplaces handling hazardous chemicals and risk of cancer among Japanese men』(深井航太先生)
リンクURL:→ https://www.research.johas.go.jp/bs/#results
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