労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 169(2023-02-03)


* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2023年3月3日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【169-1】お知らせ
  1. 令和四年度 登戸地区 労働安全衛生総合研究所一般公開 オンライン開催のご案内
  2. 令和4年度 過労死等防止調査研究センター 研究成果発表シンポジウム オンライン開催のご案内(第2報)
  3. 化学物質情報管理研究センターのサイトをアップデート ~化学物質の自律管理に役立つ「NITE-Gmiccs」の使い方を動画化し、アップしました~

【169-2】コラム
  1. 熱中症発症の地域差及び年齢差
      (環境計測研究グループ 統括研究員 上野 哲)

【169-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「病職歴調査を活用した研究」について

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【169-1】お知らせ
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1. 令和四年度 登戸地区 労働安全衛生総合研究所一般公開 オンライン開催のご案内

  登戸地区の研究所一般公開を令和5年2月13日(月)~28日(火)に開催いたします。新型コロナウイルス感染症対策のため、労働安全衛生総合研究所ホームページでのオンライン開催となります。

 新規のコンテンツも多数追加しておりますので、この機会に研究への理解を深めていただき、職場改善などのヒントを得ていただければ幸いです。
 期間中には特別講演(録画配信)も予定しております。

《視聴方法》
 下記URLへアクセスいただきますようお願い申し上げます。

     ↓↓↓ 一般公開のURL ↓↓↓
https://jniosh.page.link/jniosh_ml_202302

※本公開までは、トップページのみ閲覧いただけます。

《特別講演 視聴申し込みについてのご案内》
※上記サイト内の「登録はこちら」をクリックいただくと、登録サイト(Peatix)へ遷移します。
 初めてPeatixをご利用される場合には、アカウントの作成が必要となります。
 ご利用ガイド: https://t.peatix.com/howtofora(外部サイトへ)
 ※アカウント作成、講演視聴ともに無料です。
 ※アカウントは匿名での表示が可能です。
 視聴申し込み時に、簡単なアンケートへのご回答をお願いいたします。
 特別公開の配信時までにご登録いただいたメールアドレス宛に視聴パスワードを送付いたします。

2. 令和4年度 過労死等防止調査研究センター 研究成果発表シンポジウム オンライン開催のご案内(第2報)

 当研究所過労死等防止調査研究センターでは、これまで取り組んできた研究成果を報告し、防止対策や新たな研究課題について意見交換を行うことを目的に、研究成果発表シンポジウムを令和5年3月8日(水)13:20~17:00、オンラインにより開催します。事前登録を行っていただければ、どなたでもご参加できます。
 参加をご希望の方は、安衛研ホームページで公開中の「令和4年度 過労死等防止調査研究センター 研究成果発表シンポジウム オンライン開催のご案内」の中にあるリンクよりご登録をお願いします。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://jniosh.page.link/sympo_records_2302

3. 化学物質情報管理研究センターのサイトをアップデート
  ~化学物質の自律管理に役立つ「NITE-Gmiccs」の使い方を動画化し、アップしました~

 化学物質の自律的管理では、製品のGHS分類を含めた基礎情報が極めて重要になります。そのため、情報伝達が強化され、ラベル表示、SDS交付の義務対象となる化学物質が増えます。それらの化学物質を含む混合物(製品)も、ラベル表示、SDS交付の義務対象となるものが相当に増えると考えられます。
 今回、独立行政法人製品評価技術基盤機構 (NITE)にご協力をいただき、 NITE-Gmiccs(ナイトジーミックス) の使い方を順を追ってパートごとにわけ、基本的な利用方法、入力方法の説明動画を作成しました。
 NITE-Gmiccsとは、事業者による混合物のGHS分類の実施及びGHSラベル作成を支援することを目的に、経済産業省により開発された「GHS混合物分類判定システム」をWebツール化し、NITEが公開している「GHS混合物分類判定ラベル/SDS作成支援システム invented by METI」 のことです。
 上から順番に動画を視聴していくことで、例にそってそれぞれのSTEPの入力方法や使用方法を理解することができます。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://jniosh.page.link/gmiccs_movies_jniosh_ml_202302

 なお、昨年11月30日に公開した厚生労働省主催の新たな化学物質規制を踏まえた自律的な化学物質管理促進セミナー動画は近日削除予定になりますので、ご視聴がまだの方はお早めにご視聴ください。

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【169-2】コラム
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1.熱中症発症の地域差及び年齢差
 (環境計測研究グループ 統括研究員 上野 哲)

 暑熱環境で発症する熱中症には地域差があることが指摘されています。国土が南北に長い日本でも、気候の差が大きいため、熱中症の発症率が地域により異なることが予想されます。また、年齢も熱中症発症に影響を及ぼすことが知られています。特に、高齢者は心肺機能や体内水分含有率が低下するため、体から環境への放熱機能が低下し熱中症発症率が高まります。しかし、熱中症を予防するために作られたISO7243 やACGIH-TLV等の国際基準は、地域差や年齢差を考慮していません。そこで本コラムでは、熱中症による救急搬送データと気象データを用い、熱中症発症に与える地域差や年齢差を定量的に分析した結果を紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2022/169-column-1.html

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【169-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「病職歴調査を活用した研究」について

 当機構では労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでおります。
 「労災疾病等医学研究普及サイト」では、労災疾病等医学研究10テーマの研究の紹介に加え、これまでに実施してきた研究成果についても掲載しています。
 今回はその中で「病職歴調査」についてご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.research.johas.go.jp/bs/

 病職歴データベースの大規模データを用いて職業と脳心血管疾患リスクとの関係について解析した結果が 「Scientific Reports」 にて報告されました。
 仕事と疾患リスクとの関連はこれまでにも複数の研究結果が報告されていますが、職業の大分類や職業的な地位との関連を解析した研究が多く、実際の疾患予防対策への応用が難しいところです。
 それに対して今回の研究では、職業の詳細分類をターゲットとして疾患リスクとの関連を男女別に検討し、職業特異的な未知の潜在的リスクの検出を試みました。その結果、81の職業中分類の中で脳心血管疾患リスクの高い職業群が確認できました。特に男性では、飲食物調理従事者、自動車運転者、漁業従事者、土木作業従事者、運搬作業従事者などは脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)のリスクが高いこと、脳血管疾患と心筋梗塞ではリスクの上昇もしくは低下に関連する職業の傾向が異なること、などが明らかになりました。
 脳心血管疾患リスクが高い職業群について産業保健の観点からさらなる発症リスクの要因を検討することにより、今後これらの研究結果は予防プログラムを実施する上で重要な情報になると考えられます。

 以下のリンクから研究論文がご覧になれます。

論文タイトル : 『A case control study of occupation and cardiovascular disease risk in Japanese men and women』 (病職歴調査研究班 深井航太先生)
リンクURL :https://www.research.johas.go.jp/jinpaikenshu/


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