労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 147 (2021-04-02)


* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2021年5月7日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【147-1】お知らせ
  1. 労働安全衛生研究Vol.14 No.1 の発行・公開
  2. GHS関連文書・GHS制度の紹介

【147-2】コラム
  1. 「過労自殺における長時間労働とその背景要因について」
      (産業保健研究グループ、(併任)過労死等防止調査研究センター任期付研究員 西村 悠貴)

【147-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「医療従事者の安全」について
  2. 「石綿関連疾患診断技術研修(石綿小体計測講習会)」について

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【147-1】お知らせ
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1. 労働安全衛生研究Vol.14 No.1 の発行・公開

 当研究所の和文学術誌である労働安全衛生研究 Vol.14 No.1を発行・公開しました。本誌は労働安全衛生分野全般を対象とし、調査及び研究の成果発表の場を、広く本分野の研究者、技術者、安全衛生担当者等に提供して、労働安全衛生に関する調査・研究の一層の振興を図ることを目的としています。
 ご一読いただくとともに、皆様の日頃の研究成果、調査結果等を積極的にご投稿下さるようにお願いいたします。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/josh/14/1/_contents/-char/ja [J-Stage]


2. GHS関連文書・GHS制度の紹介

 「GHS:化学品の分類および表示に関する世界調和システム(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)」についての紹介と、国連GHS文書 改訂8版(最新版)の和訳(仮訳)について掲載いたしました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/groups/ghs/ghs.html


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【147-2】コラム
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1.「過労自殺における長時間労働とその背景要因について」
 (産業保健研究グループ、(併任)過労死等防止調査研究センター 任期付研究員 西村 悠貴)

 労働者が職場で強い心理的負荷を受け、精神障害を発症するだけでなく自殺に至ってしまう例が後を絶ちません。長時間労働は過労自殺との関連性が指摘されており、我が国の労災保険制度では過重労働の末の自殺も労災補償の対象となります。このような悲惨な結末を迎えてしまう労働者を一人でも減らすために、長時間労働の実態、およびその背景要因の解明が求められています。
 本コラムでは、業務によって精神障害を発症し自殺に至ったと認定された労災事案を解析した研究から、被災者の長時間労働の実態やその背景要因についてご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2021/147-column-1.html


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【147-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「医療従事者の安全」について
 
 抗がん剤は、がん細胞に対して効果を発現する一方で、正常な細胞にもその作用機序から少なからぬ影響を及ぼすものがあります。抗がん剤の調製時などに発生するばく露によって医療従事者が健康被害を受けるリスク(職業性ばく露リスク)については、国内外で多数の報告がなされています。近年、我が国でも抗がん剤の取扱いに関する各種ガイドラインが策定され、各医療機関では手順書が策定・運用されているところですが、その妥当性の評価等についてはエビデンスがなく、まだ十分とは言えません。

 そこで、医療従事者の職業性ばく露ゼロを目指し、国内の多施設における抗がん剤調製の手順について、その工程ごとに飛散の原因とメカニズムを究明するとともに、職業性ばく露を発生させない手順を検討し、標準手順書として広く情報発信することを目的に、平成30年7月から本研究を開始しました。

 中間報告として、令和元年度には全国労災病院等31施設の抗がん剤調製業務における職業性ばく露対策の実態調査を実施しました。また、抗がん剤飛散量の定量的評価のため、抗がん剤調製時の手技・手順ごとの飛散量の比較を継続して行っています。

 本研究の詳細については、「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。
→ https://www.research.johas.go.jp/anzen2018/index.html


2. 「石綿関連疾患診断技術研修(石綿小体計測講習会)」について

 当機構では、呼吸器系疾患を扱う医師等に対して、医学的判断が困難な石綿関連疾患の診断技術の向上及び労災補償制度の周知を図るため、石綿関連疾患の診 断方法、石綿ばく露所見の読影方法、労災補償制度の取扱い等についての研修を実施しています。
 その中で、石綿小体計測に関わる人材の育成を主な目的として、石綿小体計測講習会を年2回実施してきました。
 石綿による肺がんか否かの労災認定基準の一つに肺内の石綿小体の本数がありますが、この石綿小体を計測できる施設や人材は限られているのが現状です。
 本講習会では、検体の作成方法から石綿小体の測定方法まで、実際に顕微鏡を用いながら学ぶことができます。少人数制のため、新規参加者の方でも安心して学べる内容となっています。
 なお、令和2年度の本講習会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開催を見送りました。令和3年度の開催予定については、決まり次第、本ホームページにてお知らせいたします。

 これまでの研修の詳細等につきましては、下記リンクをご覧ください(本研修は認定産業医の単位取得対象です。)。
→ https://www.research.johas.go.jp/asbestokenshu/


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mailmag@s.jniosh.johas.go.jp まで

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