安衛研ニュースNo. 146 (2021-03-05)
* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2021年4月2日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【146-1】お知らせ
- 令和元年度研究所年報発行のお知らせ
- INDUSTRIAL HEALTH Vol.59 No.1の発行・公開のお知らせ
- 爆発火災データベースの公開(第6次)
【146-2】コラム
- 「ガス爆発・火災の防止 –トラブル状況の把握と最適な作業の実施–」
(化学安全研究グループ 主任研究員 水谷 高彰)
【146-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
- 「じん肺(中間報告)」について
- 「予防医療モデル事業」について
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【146-1】お知らせ
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1. 令和元年度研究所年報発行のお知らせ
令和元年度(2019)の研究所年報を発行しました。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/ar.html
2. INDUSTRIAL HEALTH Vol.59 No.1の発行・公開のお知らせ
当研究所の英文学術誌であるINDUSTRIAL HEALTH Vol.59, No.1を発行・公開しました。
巻頭言では、いつでもどこでも働ける功罪について、サンパウロ大学のフリダ・マリア・フィッシャー教授に解説していただきました。
原著として、建設現場における感電防止のための介入(台湾)、雇用状態に伴う初回入院・再入院の期間(日本)、大型車への追突による自殺:職業ドライバーに対するフォーカス・グループ(フィンランド)、特別支援学級教職員における心理社会的要因と客観的な身体機能(日本)などが報告されています。
ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。
ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/indhealth/(J-STAGE)
3. 爆発火災データベースの公開(第6次)
皆様のPC上にて、無料でどなたでも利用できる爆発火災データベースが更新されました。第6次では第5次までのデータに13年分が追加され、1955年から2010年までの51年分、6430件の災害情報を公開しています。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku/houkoku_2020_05.html
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【146-2】コラム
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1.「ガス爆発・火災の防止 –トラブル状況の把握と最適な作業の実施–」
(化学安全研究グループ 主任研究員 水谷 高彰)
世の中には数多くのリスクが存在していますが、化学物質に起因するリスクは、動く物や高い場所と異なり、直接見ることが難しいといった理由もあり、その特定や評価、対策が難しいといった問題があります。化学物質のリスクは、フィジカルリスク、健康リスク、環境リスクに大別されますが、今回は化学物質のフィジカルリスクのうちのガス爆発と火災を取り上げ、これらの防止について説明します。
↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2020/146-column-1.html
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【146-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「じん肺(中間報告)」について
「じん肺」とは、小さな砂ぼこりや金属粉のような微細な粉じんを大量に吸入し続けることによって、肺が固くなり呼吸が困難になる疾病のことです。
じん肺法では「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病」と定義され、粉じん作業従事労働者は、地方じん肺診査医の診断結果によって「じん肺管理区分(管理区分Ⅰ~Ⅳ)」に区分されます。
じん肺の所見があり、6つの呼吸器疾患(肺結核、結核性胸膜炎、続発性気管支炎、続発性気管支拡張症、続発性気胸、原発性肺がん)が認められると、労災補償の対象になります。
当機構では、じん肺合併症の発症頻度や治療法の検討及びじん肺ハンドブックなどの書籍によるじん肺診断法の普及並びにじん肺合併肺がんの診断における新しい読影方法の検討など、長年じん肺診断や認定の迅速・適正化を目指した研究を行ってきました。
これまでの研究内容については、こちらをご覧ください。
→ https://www.research.johas.go.jp/22_jinpai/
また、平成30年7月から、新たに均一的な診断法の検討や、じん肺合併症の実態調査を行っています。
中間報告として、均一的な診断法については、その検証結果を日本職業・災害学会学術大会で発表しました。
じん肺合併症の実態調査については、労災及び手帳検診で研究参加施設に通院中のじん肺症例を収集し、放射線科医2名を含む合議により間質性肺炎、GGO(Ground-Glass Opacity)の有無、間質性肺炎の所見の種類を決定し、その結果についての分析を行いました。
平成26年から29年まで取り組んだ第3期じん肺研究成果の普及活動としては、英文「よくわかるじん肺診断」を出版しました。
詳細はこちらをご覧ください。
→ https://www.research.johas.go.jp/jinpai2018/index.html
2. 「予防医療モデル事業」について
定年制の延長等による労働者の高齢化に伴い、高い疾病罹患リスクを抱える勤労者や、医療技術の進歩により治療を受けながら就労する勤労者の増加が見込まれる今、企業では病気を抱える労働者への対応や予防医療活動がますます必要となっています。
このような状況において、当機構では以下の5つのテーマに係る疾病の発症予防及び増悪防止に関する予防法・指導法を研究開発し、全国の事業場への普及に努めています。
テーマ1
生活習慣に伴う疾病(メタボリックシンドローム、高血圧、喫煙、飲酒など)
テーマ2
作業動作に伴う運動機能障害(関節痛、腰痛、頸肩腕症候群など)
テーマ3
高齢勤労者特有の健康障害(ロコモティブ症候群、サルコペニアなど)
テーマ4
勤労女性特有の健康障害(更年期、ライフステージ、勤務形態など)
テーマ5
ストレス又は不眠(睡眠障害など)
この度、平成26~30年度に取り組んだ45件の研究成果の取りまとめを行い、令和元年度からは19件の研究を開始しました。
過去の研究の成果物(リーフレット等)は以下をご覧ください。
★予防法・指導法の一覧はこちら
https://www.research.johas.go.jp/yobou/
各予防法・指導法をご覧になり、職場での安全講習会や朝礼等において当機構の出張講演を希望される場合は、下記までご連絡ください。
※ 新型コロナウイルス感染症の影響により、状況によっては出張講演に対応しかねる場合がございます。あらかじめご了承ください。
労働者健康安全機構
勤労者医療・産業保健部勤労者医療課(新井、髙木、岩田)
(Tel)044-431-8641
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