労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 135 (2020-02-07)


* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2020年3月6日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【135-1】お知らせ
  1. 労働安全衛生総合研究所 一般公開 のお知らせ(第二報)
  2. 世界保健機構(WHO)協力センターネットワーク強化活動参加報告
  3. 研究所の刊行物・報告書等のご案内

【135-2】コラム
 「若者の働き方と心と身体のヘルスリテラシー」
  (産業疫学研究グループ 研究員 佐藤 ゆき)

【135-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「外傷性高次脳機能障害」について
  2. 「職業性呼吸器疾患」について

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【135-1】お知らせ
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1. 労働安全衛生総合研究所 一般公開 のお知らせ(第二報)

 労働安全衛生総合研究所では、研究施設の一般公開(無料)を次のとおり行います。
・働く人の安全に関する研究施設公開(清瀬地区):
  令和2年4月15日(水)13:00~17:00
・働く人の健康に関する研究施設公開(登戸地区):
  令和2年4月16日(木)13:00~17:00

 多数の方々のおいでをお待ちしております。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2020/open2020/index.html


2. 世界保健機構(WHO)協力センターネットワーク強化活動参加報告

 2020年1月10日に、産業医科大学において世界保健機構協力センターネットワーク強化活動が開催され、当研究所からは3名が参加しました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2020/135-1.html


3. 研究所の刊行物・報告書等のご案内

 労働安全衛生総合研究所では、研究成果を一般の方にも広く公報するために、特別研究報告(SRR)、技術指針(TR)、技術資料(TD) 等を刊行し、ホームページ上で公表しています。

 また、各種報告書・リーフレット等も刊行しています。
 職場の安全衛生にご活用いただければ幸いです。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
刊行物等
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/publication.html

報告書・リーフレット等
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku.html


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【135-2】コラム
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「若者の働き方と心と身体のヘルスリテラシー」
 (産業疫学研究グループ 研究員 佐藤 ゆき)

 学生時代を終えて初めて仕事に就く時には、心と身体の自己管理と、働き方と健康バランスを保つための実行力が重要です。先行研究によると、中・高齢労働者と比べて若い労働者の方が労働中にケガなどをする割合の高いことも報告されており、若年労働者の知識とコンプライアンスを高めることは職場の安全や健康に必要とされています。わたしたち研究チームは、若い世代が心身健康に働き続けるには何が必要なのか様々な方法が考えられる中で、健康に関するリテラシー(適切に理解、解釈し、活用する能力)に着目し、離職率の高い看護職と介護職現場で働く20~30歳の女性を対象にフィージビリティ調査を行いました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2020/135-column-1.html


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【135-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「外傷性高次脳機能障害」について
 事故等の外傷によって脳が損傷され、記憶・思考・注意・判断・感情などの認知機能に障害が起きた状態を外傷性高次脳機能障害といいます。脳損傷の後遺症として、仮に身体障害がほとんど見られない場合でも「注意力や集中力の低下」「感情や行動の抑制が利かない」「よく知っているはずの道で迷う」等の認知障害を発症することがあり、外見からは分かりにくい日常生活等に支障を来す後遺障害として社会的に問題になってきました。
 また、高次脳機能障害は、従来の頭部CTや頭部MRIなど通常の画像診断では異常が認められない場合があり、その診断は患者の申告による神経心理学テストに依存しているため客観性・再現性に乏しく、診断の妥当性は患者の協力に左右され症例の労災認定には困難が伴っています。
 そこで、正確な高次脳機能診断の必要性の観点から、従来の画像検査では検出できない高次脳機能障害の病態を「real time functional MRI」や「光トポグラフィー」といった機能画像診断(経時的脳血流量観察機器)を用いて健常者と比較し、高次脳機能障害が経時的な脳血流動態の異常として評価できるのか研究しました。


 研究報告書についてはこちらをご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/koujinou/thema01.html


2. 「職業性呼吸器疾患」について
じん肺とは
 じん肺とは、小さな砂ぼこりや金属粉のような微細な粉じんを大量に吸入し続けることで、肺が固くなり呼吸が困難になる疾病のことです。
 じん肺法では「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病」と定義され、粉じん作業従事労働者は、地方じん肺審査医の診断結果によって「じん肺管理区分(管理区分1・)」で区分されます。
ョ  また、じん肺になると原発性肺がんなどの合併症にかかりやすくなります。じん肺の所見があり、6つの呼吸器疾患(肺結核、結核性胸膜炎、続発性気管支炎、続発性気管支拡張症、続発性気胸、原発性肺がん)が認められると、労災補償の対象となります。

労働者健康安全機構における研究成果等
 当機構では、じん肺合併症の発症頻度や治療法の検討、じん肺ハンドブックなどの書籍によるじん肺診断法の普及、ならびにじん肺合併肺がんの診断における新しい読影方法の検討など、長年じん肺診断や認定の迅速・適正化を目指し研究を行ってきました。

 これまでの研究内容についてはこちらをご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/22_jinpai/

 また、研究成果についてはこちらをご参照ください。
https://www.research.johas.go.jp/booklet/report.html

 なお、平成30年7月から、新たに均一的な診断法の検討や、じん肺合併症の実態調査を行っています。詳細はこちらをご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/jinpai2018/index.html


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mailmag@s.jniosh.johas.go.jp まで

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刊行物・報告書等 研究成果一覧