労働安全衛生総合研究所

労働衛生研究戦略とは

「21世紀の労働衛生研究戦略」と「労働衛生重点研究推進協議会」

私たちの日常では、「これも職業病の一種」などという言い方がよく使われます。
しかし、仕事や労働に関して実際にどのような職業病や健康問題があるのかは意外に知られていません。

近年、過労死や職業ストレス・職場のシックハウスなど、働く人の健康問題がクローズアップされています。このような労働衛生上の問題を、産業医学総合研究所では科学的な調査や研究により解決しようとしています。

戦後、「アポロ計画」などのように大きな目標を国が定めて重点的に資金を投入する技術開発や研究が行われています。労働衛生の分野では、従来は基本的には個々の研究者がそれぞれ労働衛生上の課題を見つけて研究をおこなって来ました。
しかし、近年上述したような労働衛生上の新たな課題が多く発生しており、一方で限りある研究資金を効率的に運用する必要にも迫られています。

そこで、労働衛生分野においても新たな研究戦略の構築や研究の飛躍的発展を求めて「労働衛生の研究戦略」を練ることとなりました。
そのために、平成10年度に旧労働省に「21世紀の労働衛生研究戦略協議会」が設置され、3年間の審議をおこないました。

この協議会で、労働現場の実情をはじめとしてさまざまな観点から検討し議論を進めた結果、今後優先的に取り組まれるべき労働衛生の研究課題を3重点領域18優先研究課題としてとりまとめ、これらの研究を推進するための方策を含めて「21世紀の労働衛生研究戦略」を定めました。

続いて平成13年度には、産業医学総合研究所に「労働衛生重点研究推進協議会」を設置し、戦略に定めた課題を強力に推進するための具体的な活動について3年間の予定で検討しています。

ここでは、これらの戦略や協議会についてその内容を紹介しています。これらの内容や協議会報告書に関してさらに詳細を知りたい方は、産業医学総合研究所内の「労働衛生重点研究推進協議会」事務局 までお問い合わせください。

「戦略」や「協議会の活動」に関して皆様のご理解・ご支援を宜しくお願いします。

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