令和6年度消防防災科学技術賞優秀賞(その1)
(一般の部 消防防災機器等の開発・改良)
受賞者: 崔 光石(電気安全研究グループ)
当研究所の電気安全研究グループ部長である崔光石が、令和6年度消防防災科学技術賞において優秀賞を受賞しました。消防防災科学技術賞は、消防防災科学技術の高度化および消防防災活動の活性化に寄与することを目的として設けられた表彰制度です。この賞は、消防防災機器等の開発・改良、消防防災科学に関する論文、または原因調査に関する事例報告の分野で顕著な業績をあげた個人または団体を、消防庁長官が表彰するものです。
今回の受賞対象となった作品は「静電気放電用クーロンメータ」です。この作品は産業現場における静電気災害を未然に防ぐことを目的とし、静電気放電の電荷量を簡単かつ正確に測定できるハンディタイプの測定機器です。精密な検討を経て開発された本作品は、その有効性が認められ、火災調査などの現場での活用が期待される点が高く評価されました。

賞状と楯
令和6年度消防防災科学技術賞優秀賞(その2)
(一般の部 消防防災科学論文)
受賞者: 庄山 瑞季・崔 光石(電気安全研究グループ)
当研究所の電気安全研究グループの庄山瑞季と部長である崔光石が、令和6年度消防防災科学技術賞において優秀賞を受賞しました。消防防災科学技術賞は、消防防災科学技術の高度化および消防防災活動の活性化に寄与することを目的として設けられた表彰制度です。この賞は、消防防災機器等の開発・改良、消防防災科学に関する論文、または原因調査に関する事例報告の分野で顕著な業績をあげた個人または団体を、消防庁長官が表彰するものです。
今回の受賞対象となった論文は「粉体貯蔵設備で発生する静電気危険性の新たな評価手法と複数の接地金属棒による充てん粉体の除電効果についての検討」です。この論文では、粉体貯蔵設備内に取り付けた複数の接地金属細棒が静電気放電エネルギーの分散に寄与し、高エネルギー放電の発生を抑制することを明らかにしています。実際のサイロを用いた実験及び数値計算によりその有効性を明らかにした点が高く評価されました。

賞状と楯