労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 151 (2021-08-06)


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** 次回配信予定:2021年9月3日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【151-1】お知らせ
  1. Industrial Health 最新インパクトファクターのお知らせ
  2. リーフレット「改良しましょうロールボックスパレット 3つのポイントを提案します!」の発行・公開
  3. 研究員受賞について
  4. 令和3年度 安全衛生技術講演会のご案内(第三報)
  5. 粉じん爆発・火災安全研修【初級/基礎編】の開催

【151-2】コラム
今月のコラムは休載です。

【151-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
「アスベスト」について

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【151-1】お知らせ
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1. Industrial Health 最新インパクトファクターのお知らせ

 2021年版Journal Citation Reportsが公表され、当研究所英文誌「INDUSTRIAL HEALTH」の2020年のジャーナル・インパクトファクター(JIF)は2.179となりました。過去5年間のJIFは1.057(2015年),1.168(2016年),1.115(2017年),1.319(2018年),1.471(2019年)であったのに比べて、今回は2を超える最高値となりました。この成果は、投稿者、査読者、編集担当者の皆さまからの貴重なご尽力にほかなりません。今年のJIFを励みとして、編集事務局としても、本誌をより一層発展させるよう努力いたします。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/en/indu_hel/index.html

2. リーフレット「改良しましょうロールボックスパレット 3つのポイントを提案します!」の発行・公開

 ロールボックスパレット(カゴ車)使用時の事故を防止するため、ロールボックスパレット自体も、より安全に配慮したものが望まれます。厚生労働省と当研究所では、メーカーの協力の下、安全性向上のための3つのポイントを盛り込んだ改良モデルを製作し、その詳細をリーフレットにまとめました。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku/houkoku_2021_02.html

3. 研究員の受賞について

(1) 日本産業衛生学会 若手優秀演題賞
 第94回日本産業衛生学会(2021年5月18-21日/松本市)において、当研究所人間工学研究グループ研究員 池田大樹 ほか7名が、研究課題「勤務間インターバルの変化が睡眠時間に及ぼす影響:日勤労働者を対象とした縦断調査」によって、若手優秀演題賞を受賞しました。
 この賞は、上記学会において、筆頭発表者が40歳未満であり、審査の希望があった演題の中から優秀と評価された10題を選ぶものです。

(2) 日本産業衛生学会 若手優秀演題賞 最優秀演題賞
 第94回日本産業衛生学会(2021年5月18-21日/松本市)において、当研究所産業保健研究グループ 西村悠貴 ほか4名が、研究課題「階層的クラスタリングを用いた労災認定自殺事案の時間外労働パターンの分類」によって、若手優秀演題賞 最優秀演題賞を受賞しました。
 この賞は、上記学会において、若手優秀演題賞に選ばれた10題の中から最も優秀と評価された1題を選ぶものです。

4. 令和3年度 安全衛生技術講演会のご案内(第三報)

 当研究所では、労働安全衛生に関する研究成果を皆様にわかりやすくご紹介するため、安全衛生技術講演会「労働災害防止のための研究から実践まで」(参加無料)を令和3年9月28日(火)の13時から17時にオンラインで開催致します。
 お申込み方法やその他詳細につきましては下記のURLにてご確認ください。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2021/kouen.html

5. 粉じん爆発・火災安全研修【初級/基礎編】の開催

 当研究所では、一般社団法人日本粉体工業技術協会との共催で、下記のとおり研修会を開催します。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2021/funjinbakuhatu_2021.html


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【151-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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「アスベスト」について
 
 近年、アスベスト(石綿)関連疾患の労災認定件数は毎年1,000件前後となっていますが、その中には他の疾患との鑑別が困難なものや診断方法が特殊なものがあり、申請から認定までに時間を要するものも少なくありません。こうした診断方法が難しいアスベスト関連疾患について、明確かつ簡易な診断方法・指標を確立し、より適切な治療・予防に役立てることを目的として、当機構では長年アスベスト関連疾患の診断等についての研究を行っています。

 例えば平成29年度までの研究では、診断時には既に進行していることが多く、他のアスベスト関連疾患との鑑別も困難な胸膜中皮腫について、新たな診断基準の確立を目指しました。胸膜中皮腫症例を全国から集め胸水に関するデータを抽出した結果、胸水中のヒアルロン酸の値などが、胸膜中皮腫の診断材料として実用性が高いことを明らかにしました。

 平成29年度までのアスベスト研究については、下記の「労災疾病等医学研究普及サイト」からご覧いただけます。

https://www.research.johas.go.jp/asbesto2015/

 アスベストについては、現在も新しい研究を行っています。平成30年度からは、明確な労災認定基準がない良性石綿胸水について、新たな認定基準を確立することを目的とした研究を開始しました。過去に良性石綿胸水と診断された症例を収集してその診断の妥当性について検討し、新たな認定基準案を作成して論文化しました。詳細は『Journal of Occupational Health, 2021年 1月号(Volume 62,Issue 1)』をご参照ください。
 また、石綿肺がん患者の肺内にみられ測定が困難な石綿繊維について、より迅速かつ適正な測定をするための方法についても研究しています。現在は石綿小体・石綿繊維数の関連性について、どのような背景因子が乖離を生じさせるのか検討中です。また、各症例の職業歴等との関連性も検討しています。

 現在のアスベスト研究の詳細については、下記の「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/asbesto2018/

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