労働者健康安全機構 理事長表彰について
当機構では、労働安全衛生研究等の推進について顕著な功績のあった者を表彰し、その功労に報いることにより、職員全体の志気の高揚ならびに優秀な人材の確保等による労働安全衛生研究の活性化を図ることを目的として、毎年度、「労働安全衛生研究に係る表彰」を行っています。
令和2年9月4日に開催された表彰式にて、当機構理事長より、本年度の受賞者へ表彰状が授与されました。表彰された研究員とその表彰理由は下記の通りです。
所属 | 氏名 | 表彰理由 |
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(清瀬地区) リスク管理研究グループ 主任研究員 |
菅間 敦 | 労働災害の防止に資する目的で、人間工学分野の多方面の研究を行い、労働安全分野の学術面に重要な貢献をした。 表彰対象とした研究は、事故の型のうち重篤な死傷災害の多い「墜落・転落」に着目したもので、主に ①人体の姿勢安定性について、作業対象の高さと作業姿勢の関係を調査し、作業者がしゃがみ姿勢をとると姿勢が不安定化しやすいため、低い位置に対しての作業は墜落・転落の要因になりうることを明らかにした研究 ②脚立からの転落事象における人体挙動を計算機シミュレーションで評価・分析し、地面の材質によって頭部への衝撃度合いが異なることを明らかにした研究 である。 |
(登戸地区) 人間工学研究グループ 上席研究員 |
劉 欣欣 | 過重労働による健康障害を防止する目的で、高年齢労働者が長時間労働を行った際の健康影響について、実験室レベルの重要な研究に貢献した。 表彰対象とした研究は、若年層から高年齢層の異なる年齢層の作業者グループについて、長時間労働を行った際の複数の血行動態反応の指標を時間の経過ごとに測定・解析したものであり、時間の経過とともに高年齢層のグループは若年層グループよりも心血管系負荷が大きくなることを明らかにした研究である。 なお、本研究論文はロンドン王立医師会の産業医学ジャーナルに掲載されている。 |
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リスク管理研究グループ 主任研究員 菅間 敦 | 人間工学研究グループ 上席研究員 劉 欣欣 |
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理事長表彰 授賞式 |