労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 141 (2020-10-02)


* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2020年11月6日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【141-1】お知らせ
  1. 研究職員(化学物質情報管理研究センター 化学物質情報管理業務・化学分析業務・有害性評価業務)の公募について
  2. 研究員の受賞について(所内表彰)

【141-2】コラム
 「労働者の睡眠問題と勤務間インターバル」
  (人間工学研究グループ 研究員 池田 大樹)

【141-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「勤労世代肝疾患」について
  2. 「筋・骨格系疾患」分野(第2期)について

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【141-1】お知らせ
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1. 研究職員(化学物質情報管理研究センター 化学物質情報管理業務・化学分析業務・有害性評価業務)の公募について
 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所は、以下のとおり研究職員(化学物質情報管理研究センター 化学物質情報管理業務・化学分析業務・有害性評価業務)を公募します

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
化学物質情報管理業務
https://www.jniosh.johas.go.jp/jobs/noborito_200903_info.html(リンク切れ)

化学分析業務
https://www.jniosh.johas.go.jp/jobs/noborito_200903_chemi.html(リンク切れ)

有害性評価業務
https://www.jniosh.johas.go.jp/jobs/noborito_200903_toxic.html(リンク切れ)

2. 研究員の受賞について(所内表彰)
 当研究所では、総合業績表彰、研究業績表彰、若手研究員総合業績表彰および荒記記念論文賞の四賞を設け、毎年、所内で表彰を行っています。

 ↓↓↓ 詳細は下記をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2020/141-1.html


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【141-2】コラム
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「労働者の睡眠問題と勤務間インターバル」
 (人間工学研究グループ 研究員 池田 大樹)

 労働者にとって、量的・質的に十分な睡眠を取る重要性は科学的なデータでも示されており、睡眠時間が短いと様々な疾患の罹患リスクが高まります。睡眠の質についても同様で、不眠症状や睡眠障害が循環器疾患や精神疾患等の罹患リスクと関連することが報告されています。
 当コラムでは、睡眠の量・質と労働者の退職との関連に関する研究や、日本人労働者における睡眠の量や質の実態に関する調査、労働者の睡眠問題の解決に役立つ可能性のある勤務間インターバルに関する研究などをご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2020/141-column-1.html


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【141-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「勤労世代肝疾患」について
 C型肝炎を主とするウイルス性慢性肝疾患は、勤労者世代にも多く発生する疾患です。
 C型肝炎には従来からのインターフェロン治療が行われてきましたが、注射のために週1回の通院が必要な上、様々な副作用や治療期間が長期に及ぶこと等が勤労者にとって大きな負担となっていました。
 最近では、C型肝炎ウイルスに直接作用する経口薬のみによる「インターフェロンフリー治療」という新たな治療法により、治療期間を最短8週間にまで短縮することが可能になりました。
 しかし、肝炎に罹患した勤労者にとっては、その後肝がんを発症するか否かも重要な問題です。
 本研究では、C型慢性肝疾患の患者さんの経過観察を行い、発がん率や発がん関連因子を検討し、未だ明らかとなっていない「インターフェロンフリー治療後の肝がん発症リスクを明らかにすることで、この治療の意義と効率的な経過観察体制を見出し、勤労者の健康支援及び治療と仕事の両立支援を目的として研究を行っています。

 研究の詳細については、以下のサイトをご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/kinrou2018/index.html


2. 「筋・骨格系疾患」分野(第2期)について
 多くの人が経験する「腰痛症」は、医師の診察や画像診断により原因疾患が特定できる「特異的腰痛」と、原因がよくわからない「非特異的腰痛」とがあり、後者が腰痛症全体の85%を占めていると言われています。
 腰自体への負担(「重い荷物を持つ」や「姿勢の悪さ」など)を非特異的腰痛の重要なリスク要因と位置付けた対策では期待した成果が上がらない一方で、非特異的腰痛には様々な心理・社会的要因(職場の人間関係のストレス等)が強く影響することが明らかになりました。
 また、腰痛に伴う「肉体労働は腰に悪いから心配だ」や「無理をしないようにしよう」といった、腰痛に対する強い恐怖感と、それに伴う過剰な活動の制限(恐怖回避思考)が、腰痛の予防や回復に好ましくないことも明らかになっています。
 このことから、腰痛対策には、「腰椎の機能障害」と「脳の機能障害」を起こさないための対策が重要です。
 「腰椎の機能障害」の対策として“これだけ体操”があります。前かがみ姿勢での作業後や、重いものを持った後、あるいは長時間座位が続いた後に、直ぐに腰をしっかり反らすだけの簡単なエクササイズです。
 「脳の機能障害」の対策としては、自分のストレス要因を知り、それとうまく付き合うことが重要です。

 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/22_kin/index.html

 ※わかりやすいマニュアルで“これだけ体操”等の腰痛対策が紹介されています。
https://www.research.johas.go.jp/22_kin/docs/manual_2012.pdf[PDF]


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mailmag@s.jniosh.johas.go.jp まで

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