労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 129 (2019-08-02)


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** 次回配信予定:2019年9月6日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【129-1】お知らせ
  1. 韓国 ソウル科学技術大学との国際研究協力協定締結
  2. 令和元年度 安全衛生技術講演会のご案内(第三報)

【129-2】コラム
 「熱中症の暑熱基準を適用するときの注意点」
  (人間工学研究グループ 上席研究員 上野 哲)

【129-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「就労支援と性差(平成26年度~29年度)」について
  2. 「振動障害」の研究について

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【129-1】お知らせ
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1. 韓国 ソウル科学技術大学との国際研究協力協定締結

 令和元年6月21日、研究推進・国際センターの崔が韓国を訪れソウル科学技術大学との国際研究協力協定が締結されました。ソウル科学技術大学とは平成14年に最初の国際研究協力協定が締結され、今回は協定の見直しを行い改めて協定の再締結をすることになりました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2019/129-1.html


2. 令和元年度 安全衛生技術講演会のご案内(第三報)

 当研究所では、労働安全衛生に関する研究成果を皆様にわかりやすくご紹介するため、安全衛生技術講演会「新たな時代の労働安全衛生」(参加無料)を東京(9月24日(火))と大阪(10月3日(木))の2ヶ所で開催致します。
 開催時間は、いずれの会場も10時から16時です。プログラムの詳細とお申込みフォームにつきましては下記のURLにてご確認ください。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2019/kouen.html

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【129-2】コラム
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「熱中症の暑熱基準を適用するときの注意点」
 (人間工学研究グループ 上席研究員 上野 哲)

 今後も地球温暖化が進むと予想されるため、建設業を中心とした業務上熱中症への対策は重要です。対策にはWBGT指標を用いた暑熱基準を適用するケースが多いため、当コラムではその際の注意点(以下の三点)について解説します。
  • WBGT指標は気温、湿度、放射、風速の4つの要因を1つの指標に統一して環境の暑熱ストレスを表しているので、高温環境で汗の蒸発が妨げられる条件では誤差を生じると指摘されている。
  • 暑熱基準では軽装の作業服を基準に考えているため、厚手の服や保護具を着用する場合には補正が必要となる。
  • 基準で考慮されている個人要因は暑熱順化の有無のみなので、他の個人要因および体調も考慮する必要がある。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2019/129-column-1.html


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【129-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「就労支援と性差(平成26年度~29年度)」について
 女性の社会進出は年々進みつつあります。しかし、女性には子宮内膜症や卵巣嚢腫、乳がんといった女性特有の疾患や、女性ホルモンの低下に関連して起こりやすい健康問題があり、男性とは異なった健康面の問題を抱えています。
 この研究は、働く女性がそのような健康面の問題と上手に付き合いながら就労を続けられる方法の確立を目的として行われました。

(研究概要)http://www.research.johas.go.jp/shurou/index.html

 以下4つのテーマから女性の抱える健康問題へのアプローチを行い、女性の就労を支援する方法について研究しました。
① 内分泌環境からみた女性労働者の健康管理研究
② 夜間労働が女性の健康に及ぼす影響の研究
③ 副腎皮質ホルモンを指標とした女性の健康管理
④ 勤務条件・職種が女性の健康に及ぼす影響についての研究

 4つのテーマに係る研究成果は下記のURLから御参照いただけます。ご興味・関心をもたれた方はぜひ御一読ください。

(研究結果)①~③ http://www.research.johas.go.jp/shurou/thema01.html
        ④ http://www.research.johas.go.jp/shurou/thema02.html

2. 「振動障害」の研究について
 振動障害と糖尿病との関係は御存知でしょうか?
 産業界で使用されているハンドブレーカーやインパクトレンチなどの手持ち振動工具は、長時間の使用により、様々な振動障害を発症させることがあります。
 一方、日本人の食生活の欧米化を背景とした糖尿病は、有病者とその予備群がいずれも約1,000万人いると推計されています。
 両者は末梢神経障害、血管障害という点で類似した病態を呈することから、診断の際には鑑別が必要です。
 この研究では、末梢神経障害の評価に関する検査法として、振動覚閾値、電流知覚閾値検査を行い、対照群、糖尿病群、振動障害群のデータを用いて、振動障害と糖尿病の鑑別診断における考察を行いました。研究概要や結果は以下でご覧になれます。

 http://www.research.johas.go.jp/22_sindou/thema05.html
 http://www.research.johas.go.jp/booklet/pdf/2nd_digest/06.pdf [PDF]

 いずれの検査も末梢神経障害の鑑別診断や病態解明に有効であることが示唆されました。


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