労働安全衛生総合研究所

日韓研究機関ワークショップ(WISH2014)開催報告

 平成26年10月2日、日韓研究機関ワークショップ(WISH2014)を都内の会議場において開催しました。参加者は日本の研究機関から22名、韓国の研究機関から9名の計31名でした。
 このワークショップは、当研究所が研究協力協定を締結している韓国の大学・研究機関4機関と研究成果等について情報交換を行い、相互の研究の質を高めようとの目的で2年に1回日本と韓国で相互に開催してきたものです。今回は、一昨年まで開催されていた国際産業安全衛生シンポジウム(ISHSH)を発展的に解消し、新たな枠組を模索しつつ名称を変更し、内容を充実させて開催したものです。メインテーマを「労働安全衛生の国際化にいかに対応すべきか」として、基調講演2件、一般講演9件の発表が行われ、最後に、メインテーマに関する総合討論を行いました。  基調講演及び一般講演の概要は、こちらをご覧ください。

https://www.jniosh.go.jp/announce/2014/wish/pdf/Abstracts.pdf(リンク切れ)

 総合討論では、国際規格を国内に導入するにあたって、国内の法令・規格・慣行等との整合性をどのように確保するか、現在欧米が中核となっている国際ルールの制定にあたって日本・韓国又はアセアンから情報発信することの重要性、労働安全衛生分野で文化、社会制度、体格等の違いをどのように調整すべきか等に関して熱心な討論が行われました。なお、今回の一般講演の中から優秀な論文をセレクトし、Industrial Health誌の特集号に掲載することとしています。
 10月3日は、韓国の参加者を対象に、当研究所清瀬地区の見学会を催しました。
 次回は平成28年に韓国で行われる予定です。今後は、より国際色を高めて、労働安全衛生の様々な課題及び研究成果について充実した情報交換を行うとともに相互交流の場にしたいと考えております。


ワークショップのようす


見学会のようす


(国際情報・研究振興センター センター長 山隈瑞樹)

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