労働安全衛生総合研究所

和文学術誌「労働安全衛生研究」について

 独立行政法人労働安全衛生総合研究所では、労働安全衛生に関する研究の成果を産業界や社会、行政などで広く活用していただくために、2008年から新たに和文学術誌を発行し、論文形式で情報を発信しています。
 本誌の名称は「労働安全衛生研究」で、2008年に第1巻第1号を発行して以降、2012年の第5巻第2号まで計11巻、延べ117編の論文等を掲載してきました。本誌では、労働安全衛生分野の研究者や技術者を対象に最新の研究成果を公開する一流の学術誌を目指すとともに、現場の管理・監督者や労働安全衛生の担当者などを対象に実務レベルでの有用な情報を提供する情報誌としての役割を併せ持つ総合的な学術誌を目指しております。

 具体的な投稿論文等の種類には、次のようなものがあります。
  1. 巻頭言
    労働安全衛生に関係する研究者、企業又は行政の安全衛生に関係する責任のある立場の人からの提言など。
  2. 原著論文
    オリジナリティ(学術的新規性)があり、研究成果の一般化がなされた労働安全衛生に関する論文で、原著論文としての体裁を整えているもの。
  3. 総説
     労働安全衛生の重要なテーマについて、最近の学術的・技術的知見や成果等を骨子として総合的に論述し、オリジナリティのある結論を導き出しているもの。
  4. 事例報告
     国内外の労働安全衛生に関する技術の適用例、新規性のある労働安全衛生事例、労働災害の発生事例等の報告。
  5. 短報
     原著論文と同じ性格で速報的に書かれたもの。
  6. 調査報告
     調査,実験,試験等によって得られた労働安全衛生に関する重要なデータを論文形式でまとめたもので、 「原著論文」には至らないが労働安全衛生管理、行政活動、研究、設計、開発、調査、評価等に有用または 参考になるもの。
  7. 資料
     労働安全衛生関連の委員会、研究会、または特定の専門家が集約した意見書、報告書、およびこれに準ず るもので広報的価値があるもの。
  8. 技術解説
     労働安全衛生に関する方法論、新たな手法、実験装置の開発等に関して有用な結果を示してまとめたもの。
  9. 研究紹介
     現在行われている労働安全衛生に関する興味深い研究の紹介記事で学術的、技術的に価値があるもの。

 なお、「原著論文」、「総説」、「事例報告」、「短報」、「調査報告」、及び「資料」は、原則としてレフェリーによる査読の結果に基づき、掲載区分を決定します。これに対し、「巻頭言」、「技術解説」、及び「研究紹介」は、編集委員会の査読を経て、掲載を決定します。また、第3巻第1号でリスクアセスメント特集号を組んだように、編集委員会が企画して適宜「特集」を組むことがあります。

 労働安全衛生に関する研究者、技術者はもとより、現場の管理・監督者や労働安全衛生の専門家など、労働安全衛生に携われている幅広い分野の方々からの積極的な投稿を歓迎いたします。なお、投稿規程は当研究所の次のウェブサイトを参照してください。
 https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/research.html

(機械システム安全研究グループ部長 梅崎 重夫)

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