労働安全衛生総合研究所

2025年度 安全工学論文賞

 当研究所の機械システム安全研究グループ 本田 尚、山口篤志、佐々木哲也 が、令和8年5月18日に行われた特定非営利活動法人 安全工学会の第22回総会において、2025年度論文賞を受賞しました。この賞は毎年、安全工学会の会誌「安全工学」に掲載された論文の中で、特に優れた論文に与えられるものです。
 受賞した論文のタイトルは「クレーン用ワイヤロープの疲労寿命評価法と疲労寿命に及ぼす影響因子の検討」(安全工学、Vol.64、No.5、2025)で、主として目視で評価されるワイヤーロープの寿命に、疲労寿命という概念を取り入れるとともに、疲労寿命に影響する因子について検討しました。その結果、ワイヤロープに掛かる張力を公称断面積で除した平均応力と、シーブ(滑車)を通る回数の対数との間に比例関係があることを明らかにしました。加えて比例定数の大きさはロープの構造に依存し、試験方法および試験条件の影響は小さいことを示しました。これらの成果により、ワイヤーロープの疲労寿命を推定し、破断による労働災害の防止が期待されます。



授賞式の様子(並んで左が本田上席研究員、右が山口上席研究員)
授賞式の様子(並んで左が本田上席研究員、右が山口上席研究員)

刊行物・報告書等 研究成果一覧