働く人の安全に関する研究施設の公開(清瀬地区)
– 令和8年度一般公開を終えて –
4月15日(水)の13時から16時45分まで、清瀬地区の研究施設一般公開を開催し、多くの来場者にお越しいただきました。この一般公開は、科学技術週間への協力の一環として例年実施している催しで、研究所の研究成果や産業安全に関わる活動を広く知っていただくこととともに、普段は話す機会がない研究者と意見交換いただき、労働災害防止に係る技術や方策などの情報を共有できる場にもなっています。
平日にもかかわらず、事前に申し込みいただいた170名にご来場いただきました。我々としても労働安全に対する関心の高さを改めて認識する機会となりまして、心よりお礼申し上げます。
今年度は、研究所で開発した災害防止器材や実験装置、測定試験で用いている実験設備に関する展示、体験型プログラムやデモ実験など計7件の公開展示を行いました。当日お越しになれなかった方もいらっしゃると思いますので、それぞれの内容を簡単にご紹介します。
金属の試験体に負荷が作用して破壊した際、試験体がどのような変形をするか、破壊した試験体からどのような情報が得られるかについて解説しました。また、研究で実際に使用している実験設備をご覧いただき、その動作や特徴を紹介しました。
研究用のトラックを使用して、荷台に昇降するための設備について紹介しました。リア部とサイド部に備えられた昇降設備それぞれを体験していただくことで、僅か1メートルの高低移動であってもやり方次第では転落につながりかねないことを知っていただきました。
掘削工事では、浅い溝でも土砂が突然崩れて作業者が埋まってしまう事故が発生しており、このような小規模工事での事故を防ぐため、崩れた土砂から作業者を守る簡易な安全機材を開発しました。実験動画を交えながら、開発した機材がどのように事故防止に役立つのか解説しました。
足場や防音パネルなどの仮設物を対象に、風洞を用いて実際の風の流れを再現して行う耐風性の評価を紹介しました。風速と風圧の計測から仮設物に作用する力や周囲の風の流れ方などが把握できること、さらに、これらの結果を活用した仮設物の安全な設計,強風時の事故防止について説明しました。
プレス機械や食品加工機械に適用される保護装置、複数の機械を統合した生産システム(IMS)において作業者の立ち入りを管理するICT機器の活用、安全性と使用性に配慮した脊髄損傷者向け歩行支援機器の仕組みなど、様々な機械の安全対策について紹介しました。
爆発範囲の濃度にある予混合気中を火炎が伝ぱして爆発に至ることを解説し、デモ実験ではガスと粉をそれぞれ用い、円管内の火炎伝ぱの基本的な現象を見ていただきました。
静電気災害防止に用いられる除電器の防爆安全性を評価するために新たに開発した実験装置を示し、その原理および試験方法を解説しました。静電気バンドグラフを用いて、実際に静電気の帯電や火花放電をご覧いただき、静電気の危険性について説明しました。
当日はぐずついた天候にも関わらず、多くの方に足を運んでいただき、令和8年度の一般公開を無事開催することができました。ご来場者各位におかれては、円滑な運営にご協力いただき、誠にありがとうございました。アンケートにいただいた皆様の貴重なご意見は、次回の一般公開に役立ててまいります。来年も同時期に開催する予定でおりますので、またのご参加を所員一同心よりお待ちしております。
なお、当日配布したパンフレットは、下記のURLからPDFファイル(636KB)をダウンロードしてご覧いただけます。
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2026/open2026/pdf/R8_kiyose_pamphlet.pdf
平日にもかかわらず、事前に申し込みいただいた170名にご来場いただきました。我々としても労働安全に対する関心の高さを改めて認識する機会となりまして、心よりお礼申し上げます。
今年度は、研究所で開発した災害防止器材や実験装置、測定試験で用いている実験設備に関する展示、体験型プログラムやデモ実験など計7件の公開展示を行いました。当日お越しになれなかった方もいらっしゃると思いますので、それぞれの内容を簡単にご紹介します。
(1) 材料・物性実験棟(500t実験室)
『負荷を受ける金属材料に関する研究と実験設備』金属の試験体に負荷が作用して破壊した際、試験体がどのような変形をするか、破壊した試験体からどのような情報が得られるかについて解説しました。また、研究で実際に使用している実験設備をご覧いただき、その動作や特徴を紹介しました。
(2) 施工シミュレーション施設(大実験室)
『トラック荷台の昇降設備を体験しよう』研究用のトラックを使用して、荷台に昇降するための設備について紹介しました。リア部とサイド部に備えられた昇降設備それぞれを体験していただくことで、僅か1メートルの高低移動であってもやり方次第では転落につながりかねないことを知っていただきました。
(3) 施工シミュレーション施設(大実験室)
『土砂崩壊による災害防止のための簡易な機材の開発』掘削工事では、浅い溝でも土砂が突然崩れて作業者が埋まってしまう事故が発生しており、このような小規模工事での事故を防ぐため、崩れた土砂から作業者を守る簡易な安全機材を開発しました。実験動画を交えながら、開発した機材がどのように事故防止に役立つのか解説しました。
(4) 共同研究実験棟(風洞実験室)
『仮設物の耐風性評価について』足場や防音パネルなどの仮設物を対象に、風洞を用いて実際の風の流れを再現して行う耐風性の評価を紹介しました。風速と風圧の計測から仮設物に作用する力や周囲の風の流れ方などが把握できること、さらに、これらの結果を活用した仮設物の安全な設計,強風時の事故防止について説明しました。
(5) 機械安全システム実験棟(大実験室)
『はさまれ・巻き込まれ災害を防ぐ機械設備の安全対策』プレス機械や食品加工機械に適用される保護装置、複数の機械を統合した生産システム(IMS)において作業者の立ち入りを管理するICT機器の活用、安全性と使用性に配慮した脊髄損傷者向け歩行支援機器の仕組みなど、様々な機械の安全対策について紹介しました。
(6) 配管等爆発実験施設(中規模爆発実験室)
『ガス爆発と粉じん爆発に見られる火炎の伝ぱ』爆発範囲の濃度にある予混合気中を火炎が伝ぱして爆発に至ることを解説し、デモ実験ではガスと粉をそれぞれ用い、円管内の火炎伝ぱの基本的な現象を見ていただきました。
(7) 電気安全実験棟(高電圧安全実験準備室)
『静電気対策電気機器の防爆安全化』静電気災害防止に用いられる除電器の防爆安全性を評価するために新たに開発した実験装置を示し、その原理および試験方法を解説しました。静電気バンドグラフを用いて、実際に静電気の帯電や火花放電をご覧いただき、静電気の危険性について説明しました。
おわりに
当日はぐずついた天候にも関わらず、多くの方に足を運んでいただき、令和8年度の一般公開を無事開催することができました。ご来場者各位におかれては、円滑な運営にご協力いただき、誠にありがとうございました。アンケートにいただいた皆様の貴重なご意見は、次回の一般公開に役立ててまいります。来年も同時期に開催する予定でおりますので、またのご参加を所員一同心よりお待ちしております。
なお、当日配布したパンフレットは、下記のURLからPDFファイル(636KB)をダウンロードしてご覧いただけます。
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2026/open2026/pdf/R8_kiyose_pamphlet.pdf
(新技術安全研究グループ 部長 齋藤 剛)







