労働安全衛生総合研究所

研究員の受賞について(産業ストレス研究グループ 池田 大樹)

 当研究所の産業ストレス研究グループ(併任 過労死等防止調査研究センター)任期付研究員 池田大樹 が、令和元年5月22~25日に行われた第92回日本産業衛生学会において「日本産業衛生学会 生涯教育委員会 第4回若手論文賞」を受賞しました。この賞は、生涯教育の一環として、若手の日本産業衛生学会学会員が労働者並びに労働衛生を対象とした研究に積極的に取り組んでもらうため、日本産業衛生学会生涯教育委員会若手研究者の会からの発案で創設されたものです。2018年に雑誌に掲載された労働衛生に関する英文論文の筆頭著者(40歳未満)で、応募があったものを選考対象として、若手論文賞選考部会により審査・決定されました。

 受賞論文は、実験室での模擬長時間労働下における正常血圧者と高血圧者の血行動態を比較した研究で、作業時間の長さと共に収縮期血圧が上昇すること、特に高血圧者では正常血圧者に比べて、その上昇が顕著であることなどを明らかにしました。このことから、長時間労働時には循環器負担が生じる可能性があるため、特に高血圧者には配慮が必要であると考えられます。

 受賞の対象となった論文は以下のとおりです。

Ikeda H, Liu X, Oyama F, Wakisaka K, Takahashi M. Comparison of hemodynamic responses between normotensive and untreated hypertensive men under simulated long working hours. Scand J Work Environ Health. 2018;44(6):622-630.


授賞式

授賞式


受賞講演

受賞講演


刊行物・報告書等 研究成果一覧