労働安全衛生総合研究所

研究員の受賞について

 当研究所の電気安全研究グループ任期付研究員 遠藤 雄大 が、平成30年5月15日に行われた安全工学会第14回総会において、2017年度安全工学論文賞を受賞しました。この賞は、2016年、2017年の「安全工学」誌に掲載された論文の中で特に優れた論文に与えられるものです。
 受賞した論文のタイトルは「有機溶剤の取扱いにおける静電気危険性に関する研究–ボールバルブからの液体小分け時の電荷量測定および電荷軽減策の検討–」で、特定の有機溶剤(特に酢酸エチル)がボールバルブからの噴霧により強力に帯電し、容易に着火を起こす可能性があることを実験的に示すとともに、この時の静電気発生を抑制する器具も提案しています。本論文では、静電気現象に関する新たな知見を得るとともに、実用的な対策の検討を行っており、同種の工程を有する事業所における安全対策策定に大きく貢献するものであることから、論文賞として相応しいと判断されました。

受賞の対象となった論文は以下のとおりです。
遠藤雄大、山隈瑞樹.有機溶剤の取扱いにおける静電気危険性に関する研究–ボールバルブからの液体小分け時の電荷量測定および電荷軽減策の検討–.安全工学 Vol.56,No.3,362-373,2017.


表彰状、トロフィーを手にする遠藤研究員
表彰状、トロフィーを手にする遠藤研究員

刊行物・報告書等 研究成果一覧