労働安全衛生総合研究所

スリーステップメソッド 考えはじめの1歩(解答2)

解答


 本質的安全設計方策で考えた図との区別がつかずに、悩んだ人もいるかもしれません。ここでは、本質的安全設計方策とは違う方法を考えてみます。
図1に、線を一本、付け足して図3のように表現します。この線が固定式ガードを表しているとみなしましょう。そうすると、人は危険区域に進入することができなくなります。図1(c)に示した空間分離との違いは、こちらは柵を使って人と危険源を分離することです。これで、隔離と停止の隔離の考え方を表すことができます。




図3 危険区域の脇に線を1本ひく・・・この線が固定式ガードなら?(隔離の状態)


 ここまでくると、停止も図示してみたくなりませんか。
「停止」はなにか、といいますと、メンテナンスなどで、どうしても、危険区域の中に入らないといけないときがあります。そのときに、柵を開けて、動いている機械に近づいていっては、元も子もありませんので、柵が開いているときには、機械は動力を断たれて動けない状態でいる必要があります。「停止」は、この仕組みをインタロックガードなどで実現することです。このことを図で表すと、かなり強引ではありますが、図4のように表現してみました。





図4 停止の状態

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