当研究所の化学安全研究グループの佐藤嘉彦 任期付研究員が、5月16日の一般社団法人火薬学会2013年度春季研究発表会において、2012年度火薬学会賞技術賞を受賞しました。この賞は、優れた研究成果を一般社団法人火薬学会の論文誌（Science and Technology of Energetic Materials）又は学会誌（EXPLOSION）に発表し、火薬関係技術の進歩に著しく貢献した研究者に授与されるものです。
　受賞研究のテーマは「反応性物質の潜在エネルギー危険性評価法の高度化に関する研究」で、断熱熱量計での圧力測定による自己反応性物質の爆発性予測法の提案及び自然発火性物質の混触反応の爆発威力評価試験法の開発により、反応性物質の潜在エネルギー危険性評価法を高度化するための基盤を整備したことが受賞理由に挙げられました。

　受賞の対象となった論文は以下のとおりです。

1. Yoshihiko Sato, Miyako Akiyoshi, Atsumi Miyake, and Takehiro Matsunaga, Prediction of explosibility of self-reactive materials by calorimetry of a laboratory scale and thermochemical calculations, Sci. Tech. Energetic Materials, Vol. 72, No. 4, pp. 97-105 (2011).
2. Yoshihiko Sato, Ken Okada, Koichi Tokudome, and Takehiro Matsunaga, Development of the testing method for mixing explosion hazards of pyrophoric substances, Sci. Tech. Energetic Materials, Vol. 73, No. 6, pp. 161-168 (2012).