協働研究研究成果「小売業・飲食店における労働災害防止の進め方」
当研究所は、吉備高原医療リハビリテーションセンター、横浜労災病院、関東労災病院等と連携し、協働研究「せき損等の職業性外傷の予防と生活支援に関する総合的研究」(令和元年度~令和4年度)を行ってきました。
日本脊髄障害医学会が実施した外傷性脊髄損傷の全国調査(H30)によると外傷性脊髄損傷の受傷原因は「平地転倒」が最も多く、転倒災害の防止は小売業、飲食店等の重点課題とされていますが、それら業種の労働災害件数は増加傾向に歯止めがかからず、今後、小売業、飲食店等の事業場の自主的な安全活動等を一層推進させる取り組みが求められています。
このため本協働研究において、小売業、飲食店の転倒等労働災害防止を検討するため「小売業等における労働災害防止に関する検討会」を設置し、各種調査研究等に基づき議論を重ね、その成果として本書をとりまとめました。
本書は、小売業、飲食店それぞれの業態別労働災害の特徴、労働災害を防止させた企業の労働災害防止対策の具体的な取り組み好事例とともに、転倒災害を防止するため、転倒災害の心理的・身体的要因(海外文献Web 調査結果)、転倒経験者インタビュー調査結果、転倒リスクに係る身体機能低下の計測方法事例、転倒予防体操事例、運動器外傷データを用いた転倒データ分析結果などを盛り込みました。
本書が小売業、飲食店の労働災害防止の一助となれば幸いです。
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「小売業・飲食店における労働災害防止の進め方」[PDF: 7,161KB]