労働安全衛生総合研究所

電磁波の健康影響に関する調査研究

 非電離放射線は電波や赤外線、可視光線、一部の紫外線(周波数では300 GHz以下)などで、電子を電離・励起するようなエネルギーを持たず生体に直接的作用を及ぼさないことから、積極的に産業、通信、医療分野で応用されています。国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer:IARC)は 2011 年に非電離放射線のうち無線周波電磁界(30 kHz-300 GHz)のヒトに対する発がん性評価を行い、2B分類(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)と分類しています。本研究ではIARC分類以降に国内で高周波電磁界の健康影響調査に対する体系的とりまとめが行われていなかったことに対応する目的で、非電離放射線の生体影響、ばく露源及びIARC分類以降の研究状況について情報整理を実施しました。当該分野は世界保健機関や欧州委員会などからも情報文献が出されていることから、本研究ではこれら既存の情報文献をレビューし、必要に応じて追加調査を行うことでIARC分類以降の高周波電磁界の健康影響調査に対する情報を提供いたします。


 

平成30年度 行政要請研究報告書「電磁波の健康影響に関する調査研究」[PDF:1,971KB]



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