介護者のための腰痛予防マニュアル 〜安全な移乗のために〜

睡眠と休息の見直し

よい睡眠と休息はよい労働につながります。心身への負担が大きく、しかも交替制で働くことが多い介護者にとって、睡眠と休息をしっかりとることは腰痛の予防や疲労の回復にとても大切です。
 質の良い睡眠がとれていない方や睡眠不足である方のほぼ80%は、腰痛を訴えていました。睡眠に問題のない介護者に比べると、10〜20%ほど高い値であることがわかりました。

 ※2005年7〜10月に、4,754名を対象に実施したアンケート調査結果(安衛研・滋賀医大)

勤務スケジュールを上手に組みましょう
介護施設の約4割は二交替制を採用しています(厚生労働省:平成16年介護サービス施設・事業所調査)。二交替制は休日をまとめてとれるなどの利点がある一方で夜勤は16時間になることもあります。長時間にわたる夜間の介護作業によって心身への負担が大きくならないよう、夜勤の長さは短くしましょう。
夜勤中には仮眠をとりましょう
夜勤中にとる仮眠は疲労の蓄積を防ぎ、心身の回復に役立ちます。夜勤中に適度の仮眠を快適にとれるよう、仮眠室を整え、介護者の人数に配慮しましょう。