労働者健康安全機構 理事長表彰について
当機構では、労働安全衛生研究の活性化を図ることを目的として、労働安全衛生研究等の推進について顕著な功績のあった研究等を対象とする「労働安全衛生研究等に係る表彰」を毎年度行っています。
令和７年１０月７日に開催された表彰式にて、当機構理事長から本年度受賞した以下の研究の研究代表者へ表彰状が授与されました。
| 研究名 | 研究代表者名 | 受賞理由 |
|---|---|---|
| Slip-resistance of rubbers and polymer fibers as shoe sole on dry and wet ice surfaces | リスク管理研究グループ （清瀬地区） 主任研究員 柴田 圭 |
本研究で得られた知見に基づき、表面上での歩行が想定される場面で樹脂不織布を靴底として装着すればすべりを抑制できることが期待され、転倒災害防止への貢献度が高いことが評価された。 Kei Shibata, Akihiro Ohnishi, Satoshi Asahina, Takeshi Yamaguchi (2024) Slip-resistance of rubbers and polymer fibers as shoe sole on dry and wet ice surfaces. Tribology International, Vol 198, 109867. (https://doi.org/10.1016/j.triboint.2024.109867) |
| Preliminary evaluation of ex vivo and in vivo skin permeability of aromatic amines | 生体防御評価研究室 （登戸地区) 室長 柳場 由絵 |
膀胱がんをはじめとした芳香族アミン類の経皮ばく露がもたらす労働者の健康障害の予防対策に大きく寄与することが評価された。 Yanagiba Y, Ono M, Toyooka T, Wang RS. Preliminary evaluation of ex vivo and in vivo skin permeability of aromatic amines. PLoS One. 2024 Dec 30;19(12):e0316150. （https://doi.org/10.1371/journal.pone.0316150） |
| Fibrotic pulmonary dust foci is an advanced pneumoconiosis lesion in rats induced by titanium dioxide nanoparticles in a 2-year inhalation study | 病理グループ （湘南地区） 部長 梅田 ゆみ 上席試験研究員 山野 荘太郎 |
二酸化チタンナノ粒子のラットへの長期吸入試験結果により、ナノマテリアルの有害性情報が蓄積され、労働安全衛生に多大に寄与すると考えられることや毒性分野の有力な雑誌に掲載されたことが評価された。 Yamano S, Umeda Y. Fibrotic pulmonary dust foci is an advanced pneumoconiosis lesion in rats induced by titanium dioxide nanoparticles in a 2-year inhalation study. Part Fibre Toxicol. 2025 Apr 18;22(1):7. （https://doi.org/10.1186/s12989-025-00623-y） |
理事長（前列中央）表彰後に研究代表者とともに
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