労働安全衛生総合研究所

研究員の受賞について(建設安全研究グループ 平岡 伸隆)

 当研究所の建設安全研究グループ 研究員 平岡伸隆による原著論文「斜面掘削中の動態モニタリングによる退避判定の検討」に対して、令和元年6月14日に行われた土木学会令和元年度定時総会(通算第105回)におきまして、土木学会論文奨励賞(平成30年度)が授与されました。この論文奨励賞は、土木工学における学術・技術の進歩、発展に寄与し、独創性と将来性に富むものと認められた論文に対して筆頭著者に与えられる名誉ある賞です。

 平岡研究員は、当研究所にて、土砂崩壊災害の防止に関する研究に着手し、実際の土砂崩壊災害の現場も調査し原因究明する等、得られた成果を精力的に論文や記事として投稿しています。そのような一連の論文や記事のうち,本論文は,掘削工事中の斜面に対して,斜面の変形を計測する機器を用いて土砂崩壊の予兆を事前に知らせる退避基準を検討したものです。本論文の手法は,伸縮計・傾斜計・表層ひずみ計といった既に現場に適用され普及している計測機器から得られるデータにも適応できるため,一般的な計測機器を用いた土砂崩壊災害予測技術の向上に大きく寄与しています。以上のことが土木学会論文奨励賞にふさわしいと認められ、今回の表彰に至ったものです。


受賞する平岡研究員

刊行物・報告書等 研究成果一覧