労働安全衛生総合研究所

吉川徹上席研究員が平成28年度日本産業ストレス学会奨励賞を受賞

 当研究所の過労死等調査研究センター/研究推進・国際協力センターの吉川徹上席研究員が、平成28年11月25-26日に行われた日本産業ストレス学会で、平成28年度日本産業ストレス学会奨励賞を受賞しました。

 http://jajsr.umin.ac.jp/hyousyou.html [日本産業ストレス学会のWebページへ]

 本賞は、日本産業ストレス学会の術大会において、シンポジウム、一般演題等で、質の高い研究発表を積極的に行っており、今後も本領域で活発な活動が見込まれる研究者あるいは実務家に授与されています。
 吉川徹上席研究員は、産業ストレスの研究分野で、主に職場環境改善を通じたストレス対策研究およびその実地活動において価値のある業績をあげています。特に「メンタルヘルスアクションチェックリストの開発(2004)」、「職場のメンタルへルスのための職場環境改善の評価と改善のためのガイドライン作成(2013)」、「メンタルヘルスのための労働者参加型職場環境改善「職場ドック」プログラムの開発(2015)」等の研究成果は、労働者のストレス対策一次予防における有用な知見を提供しており、その業績が評価されたものです。


吉川徹上席研究員の産業ストレス研究領域における主な業績

  1. 吉川徹、吉川悦子、土屋政雄、小林由佳、島津明人、堤明純、小田切優子、小木和孝、川上憲人. 職場のメンタルへルスのための職場環境改善の評価と改善のためのガイドライン.産業ストレス研究 2013; 20(2): 135-145.
  2. 吉川徹、小木和孝.ストレス予防における職場環境改善良好実践と改善支援ツールの役割.産業ストレス研究 2010;17:267-274.
  3. 吉川徹、小木和孝.労働安全衛生マネジメントシステム(OSH-MS)への寄与としての参加型ストレス予防活動の役割.産業ストレス研究 2009;16:221-229.
  4. 吉川徹,川上憲人,小木和孝,堤 明純,島津美由紀,長見まき子,島津明人.職場環境改善のためのメンタルヘルスアクションチェックリストの開発. 産衛誌.2007:49(4):127-142.
  5. 吉川徹, 小木和孝,杉原由紀他著. メンタルヘルスに役立つ職場ドック.川崎:労働科学研究所出版,2015年5月.





写真1:日本産業ストレス学会第5回(平成28年)受賞者
右から、日本産業ストレス学会理事長 川上憲人先生(東京大学大学院教授)
学会賞:堤明純先生(北里大学医学部公衆衛生学教授)
功労賞:小林章雄先生(愛知医科大学名誉教授)
奨励賞:吉川徹上席研究員(労働安全衛生総合研究所)



写真2:奨励賞受賞講演を行う吉川徹上席研究員

刊行物・報告書等 研究成果一覧