労働安全衛生総合研究所

ローベルソウベ労働安全衛生研究所(カナダ)の科学部長来訪

 平成27年10月19日、当研究所と国際研究協力協定を締結しているローベルソウベ労働安全衛生研究所(IRSST)から科学部長(Scientific Director)のDr. Paul-Émile Boileau氏が当研究所(清瀬地区)に来訪されました。今回の訪問目的は、2015年7月に締結した上記協定に関し、具体的な協力事項について当研究所と協議をすることです。先ず、当方の主要な研究施設を見学し、お互いの体制、研究施設、優先的研究課題等について紹介を行った後、研究情報の交換、研究者の相互派遣、特定分野における協力関係の構築等について話し合いました。今後、本協議の結果に基づき、順次、研究協力を推進する予定です。

(参考)ローベルソウベ労働安全衛生研究所(IRSST)について
 IRSSTは、モントリオールに本部をもつ研究所であり、1980年に民間の非営利機関として設立されました。労働安全衛生に関する研究、教育、広報等において幅広く活動しています。運営資金の大半は、ケベック州政府傘下の労働安全衛生委員会(CSST)から拠出されており、2014年の予算は約26百万加ドル(約24億円)でした。現在(2015年)の職員数は145人(うち、120人は研究に従事)であり、大学等に外部研究員が約200人おり、共同研究も行っています。また、当研究所を含む40以上の内外研究機関とも積極的に研究協力関係を結んでいます。特に、化学・生物安全、機械安全・身体保護、労働環境および職業リハビリテーションを重点研究分野としています。出版物は主としてフランス語ですが、最近は英語版も増えつつあるようです。詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://www.irsst.qc.ca/en/


写真1 手前左がPaul-Émile Boileau科学部長


写真2 研究施設見学(VR実験設備)のようす


(国際情報・研究振興センター長 山隈瑞樹)

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