労働安全衛生総合研究所

大型建設機械の転倒防止に関する研究
–敷鉄板の敷設方法の違いが建設機械の走行挙動に与える影響–


【研究の背景と目的】

 くい打機械や大型の移動式クレーン等の建設機械を設置する際には、地盤の沈下を防止するために、建設現場の地盤上に敷鉄板を敷設します。しかしながら、敷鉄板の適切な敷設方法や、機械設置時の安全性の確認手法について不明確な部分が多いのが現状です。本研究では、建設機械の転倒災害を防止するための地盤養生方法について検討しています。


【実験の概要】

  くい打機の模型を1/25スケールで作製して、実機の挙動を再現するため、遠心模型実験装置を使用して走行実験を行いました。敷鉄板の敷設条件は以下の3つです。


Case1:模型地盤(発泡ポリエチレン)上に敷鉄板模型を一枚敷きで設置。



Case2:模型地盤上に二枚重ねて設置。上部の敷鉄板(赤)と下部の敷鉄板(青)が完全に重複するように敷設。



Case3:模型地盤上に二枚重ねて設置。上部と下部の敷鉄板が半面ずつ交互に重複するように敷設。



【実験動画】※リンク先は、外部サイト(YouTube)になります。


Case1:
Case2:
Case3:

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