労働安全衛生総合研究所

陸上貨物運送事業におけるトラック荷台からの転落を防ぐために
荷台昇降設備・装備はありますか?

 陸上貨物運送事業(陸運業)における労働災害の特徴は、荷役作業中に発生したものが全体の7割を占めることであると報告されています。当研究所は厚生労働省からの要請により、荷役作業中の災害の中でもとりわけ多いことが知られているトラック荷台等からの墜落・転落の発生状況を分析した結果、荷台昇降時に集中していることが明らかになりました。

 この分析結果を踏まえ、当研究所及び厚生労働省は、トラック荷台への昇降による転落災害の防止に焦点を当てたリーフレット『陸上貨物運送事業におけるトラック荷台からの転落を防ぐために 荷台昇降設備・装備はありますか?』を作成しました。


パンフレットの表紙

 本リーフレットは荷台昇降時の災害防止に焦点を当てましたので、国内で実際に使われている荷台昇降用のステップやグリップの装備例の写真を多数紹介しています。中でもあまり知られていない格納式のステップや持ち運び可能な手すり付のステップ、リアドアの観音扉のヒンジ連結タイプのグリップなどの装備は、新規導入時の参考になるものです。その他にも、ボディタイプ別に荷台への昇降方法の適否のチェックポイントも示されていますので、以下のリンクよりダウンロードして事業場での作業手順やマニュアルの再点検にご活用ください。



 なお、本リーフレットの写真等は国土交通省及び(公社)全日本トラック協会が設置した 「女性ドライバー等が運転しやすいトラックのあり方検討会」 にてとりまとめた成果等を引用させていただきました。その他にも多方面から貴重な情報をご提供いただきました。ここに記して関係者の皆様に感謝の意を表します。


刊行物・報告書等 研究成果一覧